注目の新刊 『秋田さんの卵』 ダ・ヴィンチ2012年4月号
内科病棟に入院中の木戸俊二は、ヒマを持て余す同室の患者たちと他愛もない話をして過ごしていた。彼らの専らの話題といえば、〈付添婦〉秋田さんのこと――。生と死が通り過ぎてゆく場所の刹那的な情景が沁みる表題作に、幻の傑作「ボギー、愛しているか」を併録。
内科病棟に入院中の木戸俊二は、ヒマを持て余す同室の患者たちと他愛もない話をして過ごしていた。彼らの専らの話題といえば、〈付添婦〉秋田さんのこと――。生と死が通り過ぎてゆく場所の刹那的な情景が沁みる表題作に、幻の傑作「ボギー、愛しているか」を併録。
生きて、恋して、別れて、また恋して。別離を経験した30代男女のその後を描いた短編集。結婚が決まった寛を祝うため高校時代の仲間たちが、山でバーベキュー・パーティーを開いた。そこにはかつての恋人がいて……。全7編を収録した、芥川賞受賞作家の最新作。
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