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伊藤計劃

職業・肩書き
作家
ふりがな
いとう・けいかく

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1974年生まれ。2009年3月20日、死去。享年34歳。2006年『虐殺器官』が第7回小松左京賞最終候補となり、翌年同作でデビュー。09年にオリジナル長編第2作『ハーモニー』で第30回日本SF大賞を没後受賞。同作は米国で権威あるフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞も受賞。オリジナル長編第3作となるはずだった『屍者の帝国』は、盟友・円城塔に書き継がれる形で完成し、共著として12年に刊行。第33回日本SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門を受賞。他の著作に『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』がある。

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『虐殺器官』2016年冬の公開決定! 新PVに「待った甲斐があった!」とファン歓喜

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 SF小説家の伊藤計劃のデビュー小説『虐殺器官』の劇場版アニメが2016年冬に公開されることが決定した! 制作側の経済理由で延期となっていた注目作品の公開が決定したということで、ファンからは「やっと来たか!!絶対見に行く」「待ってたぞー!」「公開決定おめでとーー!」「冬か! ようやくか!!」「冬公開かぁ。ちょっと遠いけど、観れるだけ良かったな」「生きる目標ができたな」と喜びの声が上がっている。

 「虐殺器官」は34歳の若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃のデビュー作。テロの脅威と各地の紛争が激化していく世界の中で、米軍特殊部隊のクラヴィス・シェパード大尉は、“虐殺の王”ことジョン・ポールを暗殺するべく追跡を開始。追跡の中でクラヴィスは驚くべき真実を目の当たりにする、というSF小説だ。

 今回の劇場アニメ化構想は、伊藤の没後5年目に結成された「Project Itoh」によってスタートしたもの。「Project Itoh」は、伊藤が残した長編小説『虐殺器官』と、これに続く物語とされる『ハーモニー』に加え、冒頭30枚だけが残された小説を盟友の円城塔が書き…

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SF界の若き天才が最後の灯を燃やして描いた生と死の終着点

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『ハーモニー』(伊藤計劃/早川書房)

 伊藤計劃氏は2007年にSF作家としてデビューし、2009年に肺癌によってその短い生涯を閉じている。享年34歳。わずか2年の作家生活であった。しかし、彼がSF界に残した足跡は決して小さなものではない。デビュー作である『虐殺器官』(伊藤計劃/早川書房)は発売されるやいなや世のSFファンの絶賛を浴び、その年のみならず、00年代最高のSF小説とも称された。その後、テレビゲームのノベライズ(単なるノベライズとは思えない完成度だが)『メタルギア・ソリッド・ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』(伊藤計劃/角川書店)の執筆を挟んで発表されたのが今回紹介する『ハーモニー』(伊藤計劃/早川書房)だ。本作は星雲賞及び日本SF大賞を受賞。さらに、アメリカのSF賞であるフィリップ・K・ディック記念賞特別賞を日本人で初めて受賞し、彼の名を世に広める作品となった。しかし、一連の朗報を著者自身が耳にすることはなく、2009年3月に帰らぬ人となったのである。

 そうした経緯が影響を及ぼしているのかどうかは分からないが、『ハーモニー』という作品には…

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Project Itoh『虐殺器官』公開延期および『ハーモニー』公開日変更のおしらせ

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 『ダ・ヴィンチ』2015年11月号(10月6日発売)では、「伊藤計劃 遺された物語」と題した特別企画を掲載。計劃作品の3作連続劇場アニメ化を記念した記事だが、同記事で「2015年11月13日公開」と紹介した劇場アニメ『虐殺器官』について、制作体制の見直しのため、公開が延期されることが10月2日に発表となった(前売り券の払い戻し方法等は、後日作品公式サイトで告知)。 またこれに伴い、プロジェクト第3弾として2015年12月4日に公開予定だった『ハーモニー』の公開が2015年11月13日に繰り上げられる。 誌面の修正には間に合わないタイミングでの発表だったため、こちらで訂正させていただきます。

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「Project Itoh」始動 故・伊藤計劃作品が劇場アニメに!

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『屍者の帝国』(伊藤計劃、円城 塔/河出書房新社)

 2009年に34歳で夭逝した小説家・伊藤計劃。彼が遺した長編小説『虐殺器官』『ハーモニー』は、共に多彩なSF的ガジェットに緻密でハードな世界観、そこから生まれてくる深いテーマ性を持った物語で、今なお多くのファンに愛されている。11年には英訳版『ハーモニー』がアメリカのフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞し、12年には芥川賞作家・円城塔が伊藤の遺稿となった30ページの序文から『屍者の帝国』を完成させて刊行、第33回日本SF大賞の特別賞を受賞している。「Project Itoh」は『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾で、この『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』のすべてを劇場アニメ化し年内に公開するという、今年のアニメ・SF界を席巻するであろう一大プロジェクトだ。この企画のチーフプロデューサー・山本幸治氏に話を聞いた。

「伊藤計劃さんの『虐殺器官』『ハーモニー』を読んで、その天才的なストーリーテリングに打ちのめされました。ジョン・ポールとミァハという強…

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第33回「日本SF大賞」受賞作が発表

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 日本SF作家クラブが主催する「日本SF大賞」は12月8日、第33回の大賞受賞作品の選考を行い、月村了衛の『機龍警察 自爆条項』と宮内悠介の『盤上の夜』を選出したと発表した。

 特別賞は、故・伊藤計劃さんによる未完の長編小説で、円城塔さんが執筆を引き継いだ『屍者の帝国』が受賞したとのこと。

 『機龍警察 自爆条項』は、異形の未来兵器が活躍する“至近未来”を描いた警察小説。作者は2010年に小説家としてデビューするまで、アニメ「天地無用!」や「少女革命ウテナ」などに脚本家として参加していた。もう1つの大賞受賞作『盤上の夜』は、四肢を失った若き女流棋士の栄光を描いた表題作を含む、連作短編集。2010年には表題作が第1回創元SF短編賞 山田正紀賞を受賞したほか、2012年には第147回直木賞の候補に選ばれた。

 特別賞の『屍者の帝国』は、執筆をすすめていた伊藤計劃が2009年に亡くなったことで未完となっていた作品。それを同時期に作家デビューした円城搭が、2012年1月に「伊藤計劃が残した原稿を完結させる」と芥川賞の受賞記者会見で宣言。執筆を引き継ぎ、同年8…

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デビュー2年で早逝した作家・伊藤計劃の絶筆が異例の大ヒット

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 作家・伊藤計劃が34歳の若さでこの世を去ってから3年。その絶筆『屍者の帝国』(伊藤計劃、円城 塔/河出書房新社)がよみがえり、本格派SF小説としては異例の大ヒットとなっている。

伊藤は、2007年『虐殺器官』(早川書房)でSF界に彗星のごとくあらわれ、世界標準の大型新人として注目を集めた。08年にはゲームのノベライズ『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』(角川グループパブリッシング)、そして傑作と誉れ高い『ハーモニー』(早川書房)を発表。しかし、残念ながら09年3月に肺がんで逝去する。20代でがんが見つかった伊藤は、作家デビューしてからも入退院を繰り返し、病室のベッドで執筆することもあったという。

その伊藤が亡くなる直前まで病床で執筆に取り組んでいたのが、この『屍者の帝国』なのだ。完成することなく残された原稿は、400字詰めの原稿用紙30枚と、2枚のA4用紙に書かれたアイデア書きのみ。それを書き継ぎ完成させたのは、芥川賞作家の円城塔だ。

伊藤と円城の出会いは、『虐殺器官』が小松左京賞の最終選考に残ったときにさか…

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注目の新刊 『THE FUTURE IS JAPANESE』 ダ・ヴィンチ2012年10月号

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SF・ファンタジーにおける欧米と日本の架け橋となるべく編まれたアメリカのアンソロジーを逆輸入。日本人5作家に加え、本邦初訳のアメリカ人作家など海外勢8人は書き下ろし。伊藤計劃の「The Indifference Engine」のみ、英語版が収められている。

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中身に自信あり!? 表紙が真っ白けな本ランキング

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本を買う時に表紙ってすごく大事だよね? 強烈なコピーに胸をつかまれたり、イラストからその小説の世界観を想像したり…。 でも最近表紙から情報が読み取れなすぎて逆に気になって買ってしまったんだ事があったんだラコ。こういうパターンって意外とあるんじゃないかな?という訳で今回は表紙がデザインとして潔すぎるくらい真っ白な本を集めてみたラコ!

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たんときれいに召し上がれ 美食文学精選

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尾崎翠
開高健
澁澤龍彥
古川緑波
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石井好子
種村季弘
長沢節
津原泰水
森鷗外
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夏目漱石
正岡子規
出版社
芸術新聞社
発売日
2015-01-26
ISBN
9784875864158
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