俳優・井浦新×教育者・田中博史対談──教師と役者、そして現場の教師に高く支持される「板書シリーズ」と役者の台本の共通点とは
創業以来70年以上にわたり、小学校の先生向けの教育書を発行してきた東洋館出版社。中でも、2003年に誕生した『板書で見る 全単元・全時間の授業のすべて』(通称「板書シリーズ」)は、各教科のプロがビジュアルとともに板書の展開例、授業づくりのポイントを解説する同社の看板シリーズだ。授業の流れを見開きでわかりやすく整理しているため、多忙な先生がたから好評を博し、累計110万部を突破するベストセラーになっている。
このシリーズを考案したのが、田中博史さん。山口県内の公立小学校、筑波大学附属小学校の教員、副校長を37年にわたって勤めあげ、退職後の現在は教師塾「授業・人」塾を運営する教育業界の重鎮だ。
一方、俳優の井浦新さんは、2020年から「板書シリーズ」のイメージキャラクターを務めている。両親が小学校の先生とあって、幼い頃から先生がたの努力、苦労を目の当たりにしてきたという。
そんなふたりの対談が実現。教師と役者の共通点、一般家庭でも役立つ「板書シリーズ」の活用法などについて、語り合っていただいた。
両親が小学校教師だったので、家では先生の舞台裏も見て…