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一穂ミチ

職業・肩書き
作家
ふりがな
いちほ・みち

プロフィール

最終更新 : 2022-04-07

小説ディアプラス2007年ナツ号『雪よ林檎の香のごとく』(新書館)でデビュー。『イエスかノーか半分か』(新書館ディアプラス文庫)は20年12月に劇場版アニメが公開され、話題に。同シリーズ番外編の2作『つないで イエスかノーか半分か番外篇4』『OFF AIR 2 イエスかノーか半分か』(共に新書館ディアプラス文庫)は「このBLがやばい!」2021年度小説部門1位となった。ほか、『is in you』(幻冬舎ルチル文庫)、『きょうの日はさようなら』(集英社オレンジ文庫)など著作多数。

「一穂ミチ」のおすすめ記事・レビュー

「2023年本屋大賞」決定!! 大賞は凪良ゆう『汝、星のごとく』 全ノミネート作の順位を発表!

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『汝、星のごとく』で「2023年本屋大賞」を受賞した凪良ゆうさん

 全国の書店員が選ぶ、いま一番売りたい本を決める「本屋大賞2023」の受賞作が4月12日決定した。

 20回目となる今回のノミネート作品10作の中から大賞に選ばれたのは、凪良ゆう氏の『汝、星のごとく』(講談社)!

2023年本屋大賞受賞作 『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)

『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)

【あらすじ】 風光明媚な瀬戸内の島。高校時代に恋人同士になった暁海と櫂。卒業後、次第に広がるふたりの間の溝……。途方もない痛みを抱えながら、それでも自分の人生をつかもうとあがくふたりの姿は、きっと、不器用で正しく生きられない私たちにとって、新たな救いとなるに違いない。

【著者プロフィール】 凪良ゆう●京都市在住。2007年に初著書が刊行されデビュー。BLジャンルでの代表作に21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本…

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本日発表! 「本屋大賞2023」を受賞するのはどの作品? ノミネート10作総ざらい

本日発表! 「本屋大賞2023」を受賞するのはどの作品? ノミネート10作総ざらい

 いよいよ本日4月12日(水)、「本屋大賞2023」が発表される。全国の書店員が選ぶ「いま一番売りたい本」を決めるこの賞のノミネート作は今年も個性豊か。ハラハラドキドキのミステリーがあれば、胸を締め付けるラブストーリーも、人を感動に導く希望の物語もある。一体、どの作品が受賞するのか。大賞発表前にノミネート10作をおさらいしよう。

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第168回直木賞受賞作、決定間近! 直木賞ノミネート5作品を一挙におさらい

第168回直木賞受賞作、決定間近! 直木賞ノミネート5作品を一挙におさらい

 2023年1月19日、第168回芥川賞と直木賞の受賞作が決定する。直木賞では雫井脩介氏・凪良ゆう氏の2人が初のノミネートとなったが、一体今回はどの作家のどんな作品がこの栄えある賞を受賞するのだろうか。受賞作決定前に、ノミネート作を一挙におさらいするとしよう。

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「小説を書くことで、素直な言葉を吐き出せるようになった」一穂ミチ×柿原朋哉/匿名時代の作家対談

「小説を書くことで、素直な言葉を吐き出せるようになった」一穂ミチ×柿原朋哉/匿名時代の作家対談

 超人気YouTuber・ぶんけいとして知られる柿原朋哉さんが、作家デビューを果たした。そのタイトルは『匿名』(講談社)。誰もが匿名で他者と交流できるようになった現代を舞台に、生きづらさと秘密を抱える若者の姿を鮮烈に表現した。

 そんな『匿名』を上梓した柿原さんが、先輩作家と「匿名時代」を考える対談企画がスタートする。まず登場していただくのは、『スモールワールズ』『パラソルでパラシュート』(いずれも講談社)などで知られる一穂ミチさんだ。

 実は柿原さん、一穂さんの大ファンとのこと。やや緊張しながらスタートした対談では、キャラクターとの距離の取り方や匿名時代の人間関係など、濃密な話題が次々と飛び出した。

(取材・文=五十嵐 大 撮影=干川修)

「一穂さんは、キャラクターの人生を見届ける覚悟を持たれている」(柿原)

『匿名』(柿原朋哉/講談社)

――まずはお互いの作品への感想からお聞かせください。

一穂ミチさん(以下、一穂):ネタバレしないように感想を述べるのが非常に難しいんですが、主人公の友香ちゃんの「どこの集団にも溶け込めずにうまくいかない感じ」なんかは身…

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「芸人が丸ごと描かれていて、私の日記かと思った」――一穂ミチ『パラソルでパラシュート』をお笑いコンビ・蛙亭はこう読んだ! 《インタビュー》

「芸人が丸ごと描かれていて、私の日記かと思った」――一穂ミチ『パラソルでパラシュート』をお笑いコンビ・蛙亭はこう読んだ! 《インタビュー》

 できることも、やりたいことも何もない。29歳で大手企業の受付で契約社員として働き、崖っぷちの柳生美雨が出会ったのは、お笑いコンビ・安全ピンの矢沢亨。彼が暮らすシェアハウスに出入りし、相方の弓彦や芸人仲間と過ごすうち、美雨の毎日は少しずつ輝きを帯びていく。

『スモールワールズ』が第165回直木賞候補になり、第43回吉川英治文学新人賞を受賞、さらに4月6日(水)に発表される2022年本屋大賞にノミネートされ、注目を集める一穂ミチさん。『パラソルでパラシュート』(講談社)は、そんな一穂さんが2021年11月に上梓した長編小説だ。

『パラソルでパラシュート』(一穂ミチ/講談社)

 作中では、30歳を間近に控えた美雨の胸中だけでなく、お笑い芸人の日常、さらにはコントや漫才のネタまでそのまま描かれている。この小説を、お笑い芸人はどう読むのか。キングオブコント2021のファイナリストであるお笑いコンビ・蛙亭のおふたりに、率直な感想をうかがった。インタビュー中には、思わぬハプニングも!?

(取材・文=野本由起 撮影=島本絵梨佳)

「結成10年目の精神状態も、『…

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『パラソルでパラシュート』で芸人を描いた一穂ミチさんとしずる村上さんが対談! 芸人から見た物語の魅力・リアリティとは?

『パラソルでパラシュート』で芸人を描いた一穂ミチさんとしずる村上さんが対談! 芸人から見た物語の魅力・リアリティとは?

しずるの村上純さん

 人生に惑い、未来にも漠然とした不安を抱える企業の受付に勤める29歳の美雨。そんな彼女が出会った、売れないお笑い芸人・亨。どうにも掴みどころのない亨、その相方・弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して主人公の世界が輝き始める『パラソルでパラシュート』(講談社)を、“泣いて、そしてたくさん笑いながら読みました”と語るのは、お笑いコンビ・しずるの村上純さん。

 このたびそんな村上さんと、しずるのコントに“優しさを感じています”と話す、著者の一穂ミチさんとの対談が実現! 一穂さんと言えば、『スモールワールズ』で第165回直木賞候補になり、2022年本屋大賞にもノミネートされるなど、活躍著しい注目の作家。“本職”を驚愕させたリアリティ、そのツボを押したところとは? 2人のお笑い談義も見逃せません!

(取材・文=河村道子 撮影=島本絵梨佳)

とんでもないですね、想像力の桁が。ちょっとひっくり返っています(村上)

一穂ミチさん(以下、一穂) 単独ライブ「たぶん、青」、配信で拝見しました。

しずる村上純さん(以下、村上) ありがとうございます!

一…

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「奇跡」をひとり占めしたから家族が死んじゃったの? ごはんが食べられない日々に届いた手紙/一穂ミチ『アンデュー?』後編

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第165回直木賞候補作で、本屋大賞2022にノミネートされるなど、各所で話題の小説『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)。本書に未収録の特別掌編として公開された「回転晩餐会」と同じ世界線の物語「アンデュー?」を特別公開! 切ないのにどこか希望を持てる物語をお楽しみください。

『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)

 看護婦さんに車椅子を押してもらって、検査室に向かっている時だった。  ――ああ、よかった、やっと会えた!  知らないおばさんが急に駆け寄ってきて、わたしの両手をぎゅっと握った。  ――うちの子がね、重い病気でもうすぐ手術なの。あなたの運をすこし分けてもらえたらきっとうまくいくから。  おばさんはひざまずき、わたしの手を額に引き寄せてぶつぶつとお祈りのようなものを唱え、やがて「ありがとうね」と去っていった。おばさんの姿が見えなくなると、わたしは背中を丸めて歯を食いしばる。  ――大丈夫? 気分が悪いの?  看護婦さんが背中をさすってくれたけれど、何も出なかった。何も吐き出せなかった。奥歯が割れそうなほど噛み締めながら「いいいいい」とお…

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飛行機事故で生き残った――「奇跡」を消費する人々からのプレッシャー/一穂ミチ『アンデュー?』前編

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第165回直木賞候補作で、本屋大賞2022にノミネートされるなど、各所で話題の小説『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)。本書に未収録の特別掌編として公開された「回転晩餐会」と同じ世界線の物語「アンデュー?」を前後編で特別公開! 切ないのにどこか希望を持てる物語をお楽しみください。

『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)

アンデュー? 一穂ミチ

写真:下村しのぶ 立体:北原明日香

 線香花火の赤い火の玉がぽとりと落ちるように、わたしの記憶は不自然に途切れていた。飛行機の窓から、どこまでも広がる雲の平野と澄んだ空の色に見とれていたのは覚えている。あの、どんな快晴の日とも違う、地上では見たことがない深く透き通った青。  今でも目を閉じれば浮かんでくるほど焼きついているのに、隣のお姉ちゃんや、前の席のお母さんとどんな話をしたのか、どうしても思い出せない。気づけばわたしは病院のベッドの上で、目を真っ赤にしたお父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、お医者さんに取り囲まれていた。指一本動かそうとするだけでも身体じゅうが痛かった。痛くない部分が本当にひとつもなく…

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「一穂ミチ」の本・小説

ツミデミック

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作家
一穂ミチ
出版社
光文社
発売日
2023-11-22
ISBN
9784334101398
作品情報を見る
キス (ディアプラス文庫)

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作家
一穂ミチ
yoco
出版社
新書館
発売日
2017-12-09
ISBN
9784403524424
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光のとこにいてね

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作家
一穂ミチ
出版社
文藝春秋
発売日
2022-11-07
ISBN
9784163916187
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OFF AIR イエスかノーか半分か(3)

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作家
一穂ミチ
竹美家らら
出版社
新書館
発売日
2022-07-29
ISBN
9784403221385
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青を抱く (フルール文庫 ブルーライン)

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作家
一穂ミチ
藤たまき
出版社
KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日
2015-06-15
ISBN
9784040676807
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青を抱く (角川文庫)

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作家
一穂ミチ
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-08-24
ISBN
9784041136768
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僕たちの月曜日 (角川文庫)

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作家
彩瀬まる
一穂ミチ
小山健
夏川草介
古市憲寿
吉田大助
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-01-24
ISBN
9784041132197
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スモールワールズ

スモールワールズ

作家
一穂ミチ
出版社
講談社
発売日
2021-04-22
ISBN
9784065222690
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