恋愛や人生で迷い悩んだ時にヒントをくれる、宝物のような言葉たち『ハチミツとクローバー』/斉藤朱夏のしゅか漫画⑭
今回紹介するのは羽海野チカ先生の『ハチミツとクローバー』(集英社)。 漫画やテレビドラマ、映画、アニメ、みんな一度はどこかでは触れていると思う。 ほんの少しだけ大人になった今、改めてこの作品を読むことで 前と感じることが違うだろうかと思って手にした。
美術大学を舞台に描かれる、「登場人物全員片思い」の切ない青春ラブストーリー。
物語は、温かくて面白く描かれているが、 時折触れたら壊れてしまいそうな切ない場面がある。 なんでこんなにも苦しいのにみんな前に進むのだろうと思うと心がずっと痛かった。
恋愛以外にも自分とぶつかって視野が狭くなった時に、解決のヒントになる宝物のような言葉がたくさんあった。 周りが見えなくなっている時こそ、人と話すことで気付けることもあるし 会話の中で自分が一番ほしい言葉が、意外と自分の口から出てしまったり なんだか人間って不思議だなって思う。 大切な人を目の前にした時、いろんな言葉が浮かび上がってくるけど 結局その言葉は宙に舞ってしまうだけ。 そして、なんて事もないことを聞いてしまう。 どうしてその言葉にしたのかは、自分が一番理解…