魅力的な異性に誘われたら、パートナーがいても浮気していい? AVライター雨宮まみと人気社会学者岸政彦の「浮気論」
『愛と欲望の雑談』(雨宮まみ、岸政彦/ミシマ社)
恋愛、結婚、家族、コンプレックス……。私たちが日常的に抱える悩みのもとは様々だ。でも、個人的でデリケートなこれらの悩みを、さほど親しくない人に打ち明けたり、社会全体の問題として考えたりしたことがある人はほとんどいない気がする。
『愛と欲望の雑談』(雨宮まみ、岸政彦/ミシマ社)では、畑の違う分野で活躍する2人が自らの愛と欲望をさらけ出しまくりながら、個の問題を全体の問題として捉えようとする。『女子をこじらせて』(ポット出版)で全国の女性の心を鷲掴みにした、作家兼AVライター・雨宮まみ。「分析できないもの」を集めて『断片的なものの社会学』(朝日出版社)を書き、社会学の世界に一石を投じた、学者の岸政彦。この2人のコラボレーションを、いったい誰が想像しただろうか。元々は雨宮が岸の著作に感銘を受けたことで今回の「雑談」が実現。「対談」ではなく「雑談」なのは、テーマが決まらないままあまりに自由に会話が進んだため。縦横無尽に繰り広げられるトークからは、2人が「他者との関わり方」について深い興味を抱いていること…