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益田ミリ

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
ますだ・みり

プロフィール

最終更新 : 2022-06-22

1969年、大阪府生まれ。イラストレーター。著書に、マンガ『スナック キズツキ』『僕の姉ちゃん』『すーちゃん』『今日の人生』『沢村さん家のこんな毎日』『こはる日記』『お茶の時間』、エッセイ『小さいコトが気になります』『永遠のおでかけ』など多数。

「益田ミリ」のおすすめ記事・レビュー

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「ほうたい」/小さいわたし⑧

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「ほうたい」/小さいわたし⑧

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

ほうたい 「紙で指を切ることもあるから気をつけてね」  ママが言っていたのは本当だった。さっきノートをシュッとめくったときに指をほんの少し切ってしまった。  わたしは急いでママのところへ行き、血が出ている人差し指を見せた。 「切れた」 「大丈夫? でも、ちょっとだね」  ママがばんそうこうを貼ってくれた。  わたしはつまらなかった。ほうたいを巻いてほしかったのだ。  前に学校にほうたいを巻いてきた子がいた。指をけがしてお医者さんへ行ったと言っていた。休み時間になると、みんなでその子のほうたいを見にいった。クラスのみんなに囲まれているその子がうらやましかった…

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「サンタさんの家」/小さいわたし⑦

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「サンタさんの家」/小さいわたし⑦

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

サンタさんの家  クリスマスにケーキが届いた。四角い箱に入っているけれど、中をのぞくとまるいケーキだった。  ケーキの上にはチョコレートの家がのっている。となりには砂糖でできたサンタさんが立っていた。  サンタさんはチョコレートの家よりも大きかった。  どうしてもっと大きな家を作らなかったんだろう? これじゃあ、サンタさんは家に入れないじゃないか。わたしがケーキを作る人なら、サンタさんのためにうんと大きなチョコレートの家を作るだろう。そうしたら、もうサンタさんは寒くないから安心だった。

<第8回に続く>

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ! 「キンモクセイ」/小さいわたし⑥

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ! 「キンモクセイ」/小さいわたし⑥

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

キンモクセイ  学校の帰り、道の端で友達がしゃがんでいた。 「どうしたの?」 「キンモクセイ、ひろってる」  その子のてのひらにはオレンジ色の小さな花がのっていた。すぐそばに木があって同じ花が咲いていた。 「かいでみて」  鼻を近づけて匂いをかいだ。 「いい匂いでしょ?」 「うん、いい匂い!」  その子はランドラルから透明の小びんを取り出してキンモクセイの花を入れ、 「ほら、キンモクセイの香水」  と言った。  わたしも小さなびんにキンモクセイを入れたい。  けれども家に小さなびんはなかった。 「これはどう?」  ママが持ってきたのは化粧水が入っていたびん…

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!表題作「小さいわたし」/小さいわたし⑤

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!表題作「小さいわたし」/小さいわたし⑤

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

小さいわたし  アリが一列になって歩いていた。  なにかを運んでいるアリもいるし、なんにも運んでいないアリもいる。みんなちょっと急いでいるようだった。これから家に帰るのかもしれない。  遠くの家に帰らなくてもいいように、アリの国を作ってあげようよ。  いっしょにアリを見ていた子とアリの国を作ることにした。  まずは囲い。大きな虫が入って来るときけんだから小石で囲いを作った。 「雨が降ったときのおうちもいるね」 「石でつくろう!」  石をもっともっと集めておうちを作った。これで雨が降っても大丈夫だ。 「お花畑もいるんじゃない?」 「公園で草をとってこよう」 …

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友達ってむずかしい。でも、人と関わらずにはいられない『ミウラさんの友達』益田ミリさんインタビュー

友達ってむずかしい。でも、人と関わらずにはいられない『ミウラさんの友達』益田ミリさんインタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』7月号からの転載になります。

〈思ってもなかったな~ あたしがさ~ ルームシェアするなんて〉  ダイニングテーブルを挟んで会話をする、ふたりの女性。ごくありふれた光景に見えるけれど、実は片方がロボットで――。  益田ミリさんの描き下ろし作品『ミウラさんの友達』は、ロボットと暮らす日々を通して、人との出会いや別れに向き合う物語。このマンガが生まれたきっかけは、ある小説を読んだことだったという。

(取材・文=野本由起)

「カズオ・イシグロさんの『クララとお日さま』を読んで、身動きできなくなるほどの衝撃を受けたんです。ロボットと少女の友情物語なのですが、読み終えたあとも目を閉じていつまでのその世界に浸っていたいような気持ちになって。私も自分のロボットを描きたくなりました」  だが、益田さんが描くロボットは、『クララとお日さま』と大きく違う点があった。 「いざ描いてみると私のロボットには心がなかったんです。『あ、ないんだ』と、自分でもびっくりしました」  そう、ミウラさんのロボット“トモダチ”は、人間そっくりだけど心がない。…

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「金魚さん」 /小さいわたし④

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「金魚さん」 /小さいわたし④

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

金魚さん 「弱っているね」  夜、ママが言った。  飼っていた金魚の元気がなくなった。お祭りの金魚すくいでもらった赤い金魚。水槽の底のほうでじっとしている。金魚もかぜをひくのかもしれない。でも水の中だから熱が出てもおでこは熱くならないはずだった。  朝になると金魚は動かなくなっていた。死んで水に浮いていた。眠っているようだった。なぜだかちょっと怖かった。  金魚をティッシュで包んで小さな箱に入れ、学校へ行く前にお墓を作ってあげることにした。  金魚が死んで悲しかったけれど、お墓を作るのは楽しみだった。 「天国に行くまでにおなかがすくかもしれないから、ごはん…

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「たからもの」/小さいわたし③

益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「たからもの」/小さいわたし③

子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

たからもの 「たからものを土にうめよう」  友達が言った。  それはとてもいい考えだと思ったので、 「うん、うめよう!」  わたしも言った。  なにをうめようか。 「牛乳キャップをうめよう」  その子が言った。 「うん、うめよう!」  給食が終わって昼休みになったらふたりでうめに行くことにした。今日の給食の牛乳キャップは捨てない約束もした。  昼休みになった。わたしたちは牛乳キャップを持って運動場に行った。遊んでいる子たちが大勢いた。 「みんながいるとたからものが見つかってしまうね」 「だれも遊んでいないところを探そう」  あっちこっち歩いてプールの裏の細…

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益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ!「四葉のクローバー」/小さいわたし②

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子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ『小さいわたし』。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載!

『小さいわたし』(益田ミリ/ポプラ社)

四葉のクローバー  三角公園は三角形だから三角公園。名前をつけた人はわからない。おとなかもしれないし、こどもかもしれない。でもたぶんこどもと思っている。  三角公園にはシーソーがある。砂場もある。まわりに木があって草が生えている。 「クローバーの葉っぱは三枚だけど、前に四葉のクローバーを見つけたんだよ」  いっしょに遊んでいた子が言った。 「どこにあった?」  と聞いたら、「このあたり」と言うので探してみた。ずっと探していると「あった!」とその子が言った。  葉っぱが四枚あった。四葉のクローバーだ。わたしも四葉のクローバーがどうしてもほしい。また探してみた…

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「益田ミリ」の本・マンガ

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金坂清則
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出口治明
トナカイフサコ
中島悠里
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羽石杏奈
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森 百合子
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河出書房新社
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美しいものを見に行くツアーひとり参加

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益田ミリ
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発売日
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ISBN
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ランチの時間

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ISBN
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今日の人生

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作家
益田ミリ
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スナック キズツキ (マガジンハウス文庫 ま 1-1)

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作家
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9784838771127
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考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール

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きみの隣りで (幻冬舎文庫)

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作家
益田ミリ
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