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「益田ミリ」のレビュー・書評

森のそばに住む家族と周辺の人々の日常が優しく懐かしい…益田ミリの『きみの隣りで』

森のそばに住む家族と周辺の人々の日常が優しく懐かしい…益田ミリの『きみの隣りで』

『きみの隣りで』(益田ミリ/幻冬舎)  忙しく日々を過ごしていると、深く呼吸することを忘れてしまう気がする。「こんな生き方でいいのかな」と不安になったり「もう〇〇歳なんだからしっかりしなきゃ」と自分を鼓舞したり。次第に息苦しさを感じてどんどん視野も狭くなり、そのことがさらに怖くなったりする。『きみの隣りで』(益田ミリ/幻冬舎)は、そんな日々のせわしなさから離れ、森で深呼吸したような読後感を味わえる1冊だ。  著者は人気コミック「すーちゃん」シリーズなど…

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高齢夫婦と40歳独女、3人家族からみる“益田ミリ流”の幸せとは?

高齢夫婦と40歳独女、3人家族からみる“益田ミリ流”の幸せとは?

『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』(益田ミリ/文藝春秋)  幸せってなんだろう。海の幸と山の幸。幸という文字は狩りの対象。よって、幸せとは自力で獲得するものではないだろうか。お金。恋。結婚。出産。その他快楽。現代でも幸せの対象となるものは自力で獲得するものが多いような気がする。 『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』(文藝春秋)は『週刊文春』で連載中の人気ホーム・コミック単行本第4弾だ。年をとってきた両親と40歳の娘との3人暮らしの沢村家の日常を描く。…

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益田ミリ、9年ぶり2作目の長編小説『一度だけ』「一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい」

益田ミリ、9年ぶり2作目の長編小説『一度だけ』「一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい」

『一度だけ』(益田ミリ/幻冬舎)  ミュージシャン・矢野顕子が生み出した曲の一つに「ひとつだけ」がある。故忌野清志郎とのコラボでも知られ、愛らしい歌詞が心に響く名曲だ。  これから紹介する本は「ひとつだけ」ではなく『一度だけ』(幻冬舎)。都会暮らしをする独身アラフォー女子を描いた「すーちゃん」シリーズなど、女性の細かな心情を描き続ける漫画家・益田ミリが綴った9年ぶり、2作目となる長編小説だ。  物語は30代の姉妹で2人暮らしを続ける派遣社員・ひな…

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この1冊で女性の生態がわかる? 益田ミリの『やっぱり、僕の姉ちゃん』

この1冊で女性の生態がわかる?	益田ミリの『やっぱり、僕の姉ちゃん』

『やっぱり、僕の姉ちゃん』(益田ミリ/マガジンハウス)  男女がわかりあえないのは、脳に構造の違いがあるからだと言われている。一説によると、女性の方が左右の脳を結ぶ脳梁が太いため、右脳と左脳の情報を交互に操りながら同時に処理することができるらしい。ただ、はっきりとしたことは未だに判明されていないそうだ。  益田ミリさんの『やっぱり、僕の姉ちゃん』(マガジンハウス)は雑誌『an・an』で大好評連載中の会話コミック。2人暮らしのアラサーOLの姉・ちはると新…

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『ダ・ヴィンチ』2018年4月号「今月のプラチナ本」は、益田ミリ『永遠のおでかけ』

『ダ・ヴィンチ』2018年4月号「今月のプラチナ本」は、益田ミリ『永遠のおでかけ』

『永遠のおでかけ』 ●あらすじ● 末期がんの宣告を受け、余命6カ月といわれた父。 いつもどおりの生活と共に、父、母、妹との、家族の時間が綴られる20編。 やがて父は旅立っていき――。 「大切な人の死」をめぐる日々を描く、全書き下ろしエッセイ集。 ますだ・みり●1969年大阪府生まれ。イラストレーター。『今日の人生』『美しいものを見に行くツアーひとり参加』『沢村さん家のこんな毎日』『こはる日記』『僕の姉ちゃん』『泣き虫チエ子さん』など著書多数。絵本『は…

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平凡だけど、退屈じゃない夫婦関係――益田ミリが描く、仲良し夫婦の日常

平凡だけど、退屈じゃない夫婦関係――益田ミリが描く、仲良し夫婦の日常

 世間を賑わせた元おしどり夫婦のドロ沼離婚劇や、うんざりするほどよく見る不倫報道からは、仲の良い幸せな夫婦関係であり続けることがいかに難しいかがうかがえる。永遠の愛を誓ったはずのふたりがなぜそんな風になってしまうのだろう? もしかしたら、自分本位でパートナーへの思いやりが足りなかったり、あるいは逆に、自分を抑えて相手に合わせ過ぎてしまったりなんてことからすれ違っていくのかも。 『泣き虫チエ子さん 愛情編』 『泣き虫チエ子さん 旅…

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