横山剣、「矢沢永吉を信用できる」と思った理由語る
音楽家を代表する、大人のカッコイイ男・横山剣さんに、その読書スタイルについて聞いた。 ************************ 実は小説よりも奇なり”って言うでしょ。だから、僕はノンフィクションが好きなんです。扱う内容はどうあれ、文体にセンスのある書き手は「読ませる文」を書くから、どのページからでもいきなりトップギヤから入っていけるし、どこをどの角度から切り取るかで「なるほど、そう来たか!」と合点がゆくのが痛快です。 例えば、特殊漫画家、根本敬さんの『因果鉄道の旅』という本。描かれている内容は不条理で不謹慎でどギツイかもしれない。でも、「低俗」とか「下品」という括りではこぼれ落ちてしまう「人間とその周辺」の真理というものが皮膚感覚で描かれている。初めて読んだ瞬間から「コレは絶対に信用できる本だ!」って、心が奮えましたね。
そう、僕にとって重要なのは書き手のセンスなんですよ。たとえば、今回選んだのはどれも野郎臭の強烈な本ばかりだから、女性が敬遠する世界かもしれない。ヘタしたら友達にも共感してもらえないかもしれない。でも、自…