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横里隆

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
よこさと・たかし

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

元ダ・ヴィンチ編集長

「横里隆」のおすすめ記事・レビュー

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キャプテンコラム第20回 「苦しいことにひとりで立ち向かっていけないぼくを 被災地に連れて行ってくれたもの」

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ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、 ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 

 またしても久し振りの更新ですが、来てくださってありがとうございます。

 先日(3月24日~25日)、「ほぼ日刊イトイ新聞」さんが全力でサポートされた『気仙沼さんま寄席』(気仙沼さんま寄席実行委員会主催)に参加してきました。1泊2日の「カレイコース」というツアーへの参加でした。

 『気仙沼さんま寄席』は、被災地にボランティアや慰問という形で人が集まるのではなく、立川志の輔さんの落語を楽しむために全国から人々が集うという会でした。それは、気仙沼という町が自ら多くの人を迎え入れ、楽しませることができる段階になったという、復興の新しいステージを感じさせてくれるものでした。

 イベント当日の糸井重里さん…

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キャプテンコラム第19回 「宮沢賢治と紐のついたシャープペンシル」

キャプテンコラム第19回 「宮沢賢治と紐のついたシャープペンシル」

 

ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、 ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 

 ぼくはいつも首からボールペンをぶら下げています。

 それは何かメモする必要が生じたとき、「あれ? 書くものがないよ」とあわてないためにそうしているだけなのですが、じつはかつて宮沢賢治も紐のついたシャープペンシルを首から吊るして歩きまわっていたそうなのです。敬愛してやまない賢治を真似てそうしていたわけではありませんが、とてもうれしいシンクロでした。でも、なぜ彼はそうしていたのでしょう。

 賢治はそのシャープペンシルを用いて、目にした事象を次から次に書き写していったそうです。それは「秒刻体」という文体に繋がるものだと言われています。「秒刻体」とは、一瞬一瞬起こることをそのまま秒刻みのように細やかに…

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キャプテンコラム第18回 「霧の中で立ちつくしている、あなたへ」

キャプテンコラム第18回 「霧の中で立ちつくしている、あなたへ」

 

ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、 ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 

 久し振りのキャプテンコラムです。こんなに間があいてしまったのに、来てくださってありがとうございます。

 以前もこのコラムで書きましたが、ぼくは大学時代、山登りサークルに所属していました。信州・松本にあるキャンパスで4年間を過ごしたため、北アルプスにはよく登りました。20キロ以上の荷を背負って登る道中は、あまりのつらさに「もう二度と登るもんか!」と、いつも思っていました。  それが、“のど元過ぎれば熱さ忘れる”で、しばらくするとまた登るのでした。「人はなぜ山に登るのだろう?」とよく言われますが、その頃のぼくは、「ぼくはなぜ山に登るのだろう?」と思いながら登ったり、もう登るもんかと思ったり、また…

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キャプテンコラム第17回 「マンガを読むとバカになる!と言われたことで生まれた豊かな表現たち」

キャプテンコラム第17回 「マンガを読むとバカになる!と言われたことで生まれた豊かな表現たち」

 

ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、 ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 

  以前、あるマンガ家さんに取材した際のこと、「マンガも小説も同じで、あらゆる表現は抑圧の反動から生まれると思う」と話してくれました。

話はつづきます。「自分たちが子供の頃は、マンガを読むとバカになるから読んではいけないと親から禁止されていた。だから隠れて読んだり、描いたりすることに、尚更よろこびを感じた。抑圧に対する反動こそが表現の力だから、豊かで自由な(抑圧のない)社会ではすぐれた表現は生まれにくいし、読者も育たない」と。

そして、「今や親も子供と一緒になってマンガを読んでいるけど、それじゃダメなんだ。抑圧がないから価値も生まれない。ぜひ親たちには子供たちがマンガを読むのを理不尽に禁止して…

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キャプテンコラム第16回 「本屋さんへ行くとトイレに行きたくなりませんか?」

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ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、 ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 子どもの頃からずっと、本屋さんや図書館へ行くと必ずと言っていいほど便意をもよおし、自分でもどうしてなのか不思議に思ったものでした。(こんな冒頭でごめんなさい!)

 だから、ダ・ヴィンチが創刊したばかりの頃(18年くらい前)、読者Q&Aコーナーでそのテーマを取り上げ、調べたのです。書店から出てくるお客さんをつかまえてたずねてみました。  「あの……、その……、今、本屋さんと人間の生理現象についての関連を調査をしているのですが、本屋さんにくるとトイレに行きたくなりませんか? いや、ちっさいほうじゃなくて、おっきいほう……なんですが……」と。  ヒアリング調査の結果、すべての人が該当するというわけではありませんでしたが、あ…

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キャプテンコラム第15回「ひとり占めしたい!という欲望は、電子書籍でどう昇華されるのか?」

キャプテンコラム第15回「ひとり占めしたい!という欲望は、電子書籍でどう昇華されるのか?」

ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 どこか学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 はじめて自分の勉強机を買ってもらったとき、はじめて自分だけの部屋をあてがわれたときの、はち切れんばかりのよろこびを、今もよく覚えています。それまで姉と共有していた机や空間を、これからは堂々とひとり占めできるからと。

 成長とともに、本やマンガ、本棚、百科事典、オーディオなどなど、いろいろなモノを所有(ひとり占め)できるようになっていきました。大学生になって親元を離れて暮らすようになったら、ますますひとり占めできるモノの数が増えました。自分だけのテレビ(たった14インチ!)を手に入れたときの喜びといったらありませんでした。「ああ、これからはどんな番組だって見放題だ。チャンネル争いもない。夜更かしして深夜放送を見ていても誰…

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キャプテンコラム第14回「見上げてごらん、夜の星を」

キャプテンコラム第14回「見上げてごらん、夜の星を」

ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 「子どもゴコロ」を大切にする意味でも学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 もう秋分の日ですね。暦のうえではすっかり秋ですが、まだまだ残暑がつづいています。もう少しすれば本格的な秋になって空気が透き通り、月も星もますます綺麗に見えてくることでしょう。

 ぼくは、たまに人前で“本の魅力”について話をしてほしいと頼まれると、「無数の星々がまたたく夜空と、数多くの本が並ぶ図書館や書店は、どこか似ている」という話をします。  圧倒的な数の星を見上げたときも、圧倒的な数の本を前にたたずむときも、どちらも、えも言われぬ不思議を感じるのです。

 星空を見上げて不思議な思いに駆られるのは、そこに広がる星々の輝きが異なる場所の異なる時間を同時に見せてくれているからです。何万年も昔の星…

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キャプテンコラム第13回「生まれ変わったダ・ヴィンチ電子ナビをよろしくお願いします」

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ダ・ヴィンチ電子ナビ キャプテン:横里 隆 ぼくたち電子ナビ編集部は、 「子どもゴコロ」を大切にする意味でも学生時代の部活動のようなところがあります。 だから編集長じゃなくてキャプテンなのです。 そしてネットの海を渡る船長という意味も込めて。 みんなの航海の小さな羅針盤になれたらいいなと。 電子書籍のこと、紙の本のこと、ふらふらと風まかせにお話ししていきます。

 「ダ・ヴィンチ電子部」と「Webダ・ヴィンチ」がひとつになって、電子書籍と紙の本の総合情報サイト「ダ・ヴィンチ電子ナビ」(Web版)がグランドオープンしました。

 生まれたばかりの当サイトにお越しいただきありがとうございます。  (アプリ版の「ダ・ヴィンチ電子ナビ」から利用くださっている方は、ぜひWeb版の「ダ・ヴィンチ電子ナビ」のほうからもアクセスしてみてください)

 振り返れば、昨年11月に電子書籍の情報サイト「ダ・ヴィンチ電子部」が開設され、今年6月にアプリ版「ダ・ヴィンチ電子ナビ」の配信が先行スタートし、この9月6日に、いよいよ当サイトが始動しました。  1年もたたないうちにめまぐる…

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