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岡部えつ

職業・肩書き
作家
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おかべ・えつ

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「岡部えつ」のおすすめ記事・レビュー

  • おすすめ記事

何も知らない呑気な奥さんをよそに、不自由な恋に涙するわたし。こんなのフェアじゃない/気がつけば地獄⑥

何も知らない呑気な奥さんをよそに、不自由な恋に涙するわたし。こんなのフェアじゃない/気がつけば地獄⑥

『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

『Yから誕生日のリクエストを訊かれたから、パークハイアットのニューヨークグリルをおねだりしちゃった☆』  朝の通勤電車の中でツイッターに投稿すると、二分も経たずに「いいね」がついたけど、何を書いてもすぐ「いいね」してくるオヤジだったから、全然嬉しくない。  女性の画像を使ったアイコンを片っ端からフォローして「いいね」するこういう輩を見ると、祐くんがSNSを嫌ったり馬鹿にしたりするのも無理はないと思う。けど、ここに書かなかったら、わたしと祐くんとの関係は本当に全く誰にも知られることがない。そんなの、わたしがあまりにかわいそうだ。  だから、ツイッターに書く。普通の恋人としての祐くんとのこと、できることなら友達に話して羨ましがられたいことを、全部書く。匿名だから、…

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主婦業に誇りを感じていたはずが… じゃりじゃりと音を立てながら、心を蝕む不快感の正体/気がつけば地獄⑤

主婦業に誇りを感じていたはずが… じゃりじゃりと音を立てながら、心を蝕む不快感の正体/気がつけば地獄⑤

『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

 目覚まし時計が鳴る一分前に目が覚めた。今日は週に三日勤務しているパートの日なので、少し早めの起床だが、少しも辛くはない。宅配の荷物のことで抱えている憂鬱も、家族の朝食と晴哉の弁当の用意をしているうちに霧散して、代わりにむくむくとやる気が漲ってくる。  仕事は近所のイタリアンレストランのホール係で、ランチ営業時間の三時間だけだが、わたしにとっては母親や妻といった役割から離れられる貴重な時間だ。こう言ってしまうと、まるでいやいや主婦業をやっているようだが、そんなことはない。それどころか、かつて専業主婦はわたしの憧れだった。事務員として働いていた会社員時代、どれほど頑張っても評価されない仕事にはやりがいを持てなかったし、手当もなく三十分も早出をさせられるお茶当番に…

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「わたしと祐くんののろけ話を、奥さんが読む…?」スリルと快感に、ゾクゾクが止まらない/気がつけば地獄④

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『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

 サニーが反応した!  うとうとしかけていたのに、通知を知らせる音に飛び起きちゃった。 『はじめまして、ナナさん。リプとフォローをありがとうございます。宅配便の誤配達なんて、わたしは今まで経験したことがなかったので、びっくりしています』  コメントだけじゃなくて、フォローバックもしてる。つまり、わたしたちは相互フォローの関係になった。ということは、今後は彼女のタイムラインに、わたしのつぶやきが表示される。わたしと祐くんののろけ話を、あの人が読むのだ。想像しただけで、ぞくぞくしてくる。  彼女は「サラリーマンの夫と幼稚園児の息子を持つ主婦」という馬鹿正直なプロフィールで、日常生活をつぶやいてる。さかのぼって読んでみると、つまらないツイートばかりだ。もっと、夫への…

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愚痴ツイートについた、返信とフォロー。相手はナナと名乗り…?/気がつけば地獄③

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『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

 ドアをそっと開け閉めする気配で、目が覚めた。祐一は気遣っているつもりだろうが、こっそりとされればされるほど、神経に障ってかえって冴えてしまう。  隣に寝ている晴哉の様子を確かめてから、枕元のスマートフォンを見る。〇時を回っていた。ツイッターに誰かから新規フォローと返信コメントがついたという、通知メールが来ていた。滅多にないことなので、嬉しくて開いてみる。ナナという名前の人から、昼間に投稿したツイートへのリプライがついていた。フォローもしてくれている。アイコンは女性のバストショットだが、髪とサングラスで顔はよくわからない。SNSによくある「いい女風」の写真で、いかにも若そうだ。『お気持ちわかります。お荷物、早く戻るといいですね』という、同情的な言葉に癒やされる…

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「…とうとう見つけた」ツイッター画面を見つめ、不敵な笑みを浮かべる配達員。その思惑は…/気がつけば地獄②

「…とうとう見つけた」ツイッター画面を見つめ、不敵な笑みを浮かべる配達員。その思惑は…/気がつけば地獄②

『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

 ドアが閉まった瞬間、台車を押しながらダッシュでエレベーターホールまで行って、下降ボタンを連打した。  すぐに気づかれて呼び戻されたら、効果が薄まっちゃう。荷物が違うとわかってから時間が経てば経つほど、不満が募っていらいらして、彼女はきっとツイッターに愚痴るに決まってるんだから。  やっと来た下りのエレベーターに飛び乗って即、ツイッターを見る。まだ反応はない。一階で降り、エントランスから出たところでもう一度チェック。まだない。  マンションの前に停めた配送車に台車を積んで、エンジンをかける。通りに出てすぐの信号につかまった。バックミラーを動かして、さっきのマンションを映す。向かいのビルが邪魔をして301号室は見えないけれど、上のほうの階は見える。みんな同じ窓。…

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夫に内緒の買い物。届いた荷物を受け取ったけど、あれ…? すべては些細な違和感から始まった/気がつけば地獄①

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『レタスクラブ』での大人気連載がついに書籍化! 薄氷の夫婦関係、許されぬ恋、ありえない友情――その友情もその愛も、決して芽生えてはいけなかった。冷え切った関係の夫婦の前に現れたひとりの女。一体彼女は何者…? 予測不可能、衝撃展開のサスペンス!

『気がつけば地獄』(岡部えつ/KADOKAWA)

 インターホンが鳴ったのと、ミニカーで遊んでいた晴哉がダイニングテーブルの角に頭をぶつけたのが同時だった。わーっと泣いて腰にしがみついてくるのを引きずるようにして、モニター画面を見る。映っていたのは、マンションのエントランスに立つ宅配業者の制服だ。 「コウノトリ便です」  最後の「です」にかぶせるように「どうぞ」と言って解錠ボタンを押したあと、晴哉に洟をかませ、りんごジュースを与えて、テレビのリモコンを渡してやってから、玄関に向かう。サンダルをつっかけてドアノブを睨みつけていると、ピンポン、とチャイムが鳴った。 「はあい!」  勢いよくドアを開けると、さっきの女性配達員が立っている。最近このエリアの担当になった人で、先週夫の実家からの荷物を配達してくれたのも彼女…

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不倫・略奪・セフレ…『残花繚乱』にみる盛りを過ぎた女たちに渦巻く本音

不倫・略奪・セフレ…『残花繚乱』にみる盛りを過ぎた女たちに渦巻く本音

『残花繚乱』(岡部えつ/双葉社)

幸せな結婚とは何か? 相思相愛で誰からも祝福されるものが一般的な幸せの形だろう。経済力・ルックス・性格が合うなど細かく見れば、切りがないほどの条件はある。だが誰もが欲するのが「愛」だろう。お金を目前にすれば、妥協もありえるが、人は基本、愛されたい生き物だ。

結婚を考えたとき、愛と社会生活を天秤にかけてしまう女性は多い。そんなもやもやを抱えていると、あっという間に歳を重ねてしまう。そんな結婚にまつわる、もやもやを抱えている人にぜひ読んで貰いたいのが、岡部えつ著『残花繚乱』(双葉社)だ。この本を読了すると、もやもやに捕らわれる気持ちが少し軽くなるかもしれない。

物語は、中年という年齢を過ぎても色香を漂わせる男・柏木を軸に、様々な女たちの狂い咲きが描かれている。柏木と不倫していた32歳のりかは、柏木の妻のすすめで見合い結婚をする。妻は、夫の不倫を知ったうえで、その不倫相手に見合いをすすめている。りかの友人・麻紀は、りかの婚約相手と知りつつ、その相手を寝取る。そしてそのことを結婚後に暴露する…。

昼ドラの不倫劇に思えるかもしれ…

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注目の新刊 『生き直し』 ダ・ヴィンチ2013年11月号

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同窓会のため、およそ20年ぶりに故郷を訪れた相原真帆。彼女は小学校のクラスでつまはじきにされたという経験があった。学校内で生徒を苦しめるものの正体は何か。学校生活でどう身を処していけばいいのか。クラス内の「階層」について描いた、身につまされる長編。

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「岡部えつ」の本・小説

果てる 性愛小説アンソロジー (実業之日本社文庫)

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作家
桜木紫乃
花房観音
宮木あや子
田中兆子
斉木香津
岡部えつ
まさきとしか
出版社
実業之日本社
発売日
2014-10-03
ISBN
9784408551951
作品情報を見る
気がつけば地獄

気がつけば地獄

作家
岡部えつ
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-02-22
ISBN
9784048969406
作品情報を見る

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