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荻原浩

職業・肩書き
作家
ふりがな
おぎわら・ひろし

プロフィール

最終更新 : 2019-11-20

1956年、埼玉県生まれ。97年、『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年に『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年に『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞を受賞。他の著書に『二千七百の夏と冬』『冷蔵庫を抱きしめて』『金魚姫』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『逢魔が時に会いましょう』『極小農園日記』『海馬の尻尾』など。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1997年
『オロロ畑でつかまえて』第10回小説すばる新人賞
2005年
『明日の記憶』第18回山本周五郎賞
2014年
『二千七百の夏と冬』第5回山田風太郎賞
2016年
『海の見える理髪店』第155回直木賞

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「たかが噂」とは思えなくなる、リアルな不気味さを伴ったサイコ・サスペンス『噂』/佐藤日向の#砂糖図書館⑮

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皆さんは"噂"という言葉に、どんなイメージを持っているだろうか。 私は、“噂”に対してネガティブな印象しかない。 「口は災いの元」という言葉があるように、 「〜らしいよ」 「って○○から聞いたんだけど」 なんて言葉で締める話は、大体伝言ゲームと一緒で、他の誰かに伝わる時に、必ずと言って良いほど話が誇張され続け、広まっていく。 この世に「絶対に秘密なんだけどね」という言葉から始まる話ほど、怖いものはないと思う。   今回紹介するのは、噂の怖さが詰め込まれた荻原浩さんの『噂』というサイコ・サスペンスの作品だ。 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」という都市伝説を、新作の香水ブランド「ミリエル」を売り出すために創作し、渋谷でスカウトした女子高生達をモニター兼口コミを広める役として採用するところから、物語は始まる。 その戦略通り噂は都市伝説化し、香水を身に纏う女子高生が増えるが、噂は現実となってしまう。   ラスト数ページを迎える前の少し爽やかな気持ちから一転、全てを…

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沢村一樹主演、 荻原浩「ユニバーサル広告社」シリーズ連ドラ化に期待の声 『ひよっこ』脚本・岡田惠和と再タッグ

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『花のさくら通り』(荻原浩/集英社)

 荻原浩の小説『花のさくら通り』が、沢村一樹主演で連続ドラマ化されることが決定した。「ユニバーサル広告社」シリーズ2度目のドラマ化とあって、ファンからは「連続ドラマ嬉しい! これは見なくちゃ」「単発ドラマも本当にいい作品だったから楽しみだなぁ」と期待の声が上がっている。

「ユニバーサル広告社」シリーズは、独立に失敗した元売れっ子コピーライター・杉山が弱小会社・ユニバーサル広告社で活躍するシリーズ。第1弾の『オロロ畑でつかまえて』は第10回小説すばる新人賞を受賞した荻原のデビュー作でもあり、第2弾の『なかよし小鳩組』は、沢村主演の単発ドラマ「ダメ父ちゃん、ヒーローになる! 崖っぷち! 人情広告マン奮闘記」として2016年12月に映像化された。

 連続ドラマは「ユニバーサル広告社 ~あなたの人生、売り込みます!~」というタイトルで製作され、都心から離れたさくら通り商店街を舞台に奮闘するユニバーサル広告社が描かれる。原作は「商店街の一風変わった人々との交流が丁寧に描かれていて面白い」「親子や夫婦、恋人たちの愛情物語に胸…

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縄文時代に生きた少年の戦いと愛  人間の根源を描く歴史ロマン『二千七百の夏と冬』

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『二千七百の夏と冬』(双葉文庫) 北関東のダム建設予定地で、縄文人の古人骨が発見された。推定される年齢は10代半ば、性別は男性。新聞記者の佐藤香椰は、この発見を連載企画にできないか検討を始め、発掘を進める地元の国立大学准教授・松野から情報を集めていく。やがて、古人骨は約2700年前のもので、その左手には米の稲らしきものが握られていたことが判明。さらに、縄文人の古人骨のすぐ隣に同じく10代半ばの女性と推定される渡来系弥生人の古人骨も発見された。縄文人の右手は弥生人の左手にしっかりと重ねられ、2体は互いに向き合った姿で寄り添うように横たわっていた。この男女に何があったのか。ふたりは縄文と弥生の間をつなぐミッシングリンクなのか?

第5回山田風太郎賞を受賞した荻原浩の『二千七百の夏と冬』。主人公は、この古人骨として発見された縄文人、15歳の少年ウルクだ。ピナイと呼ばれる村の集落で狩猟採集をする部族のひとりとして生きるウルクは、一人前の男として認められるため、狩りで手柄を立てることに懸命になっていた。そしてウルクは知りたかった。死んだ父は皆がいうように本当…

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なぜ縄文時代を選んだのか? 第5回山田風太郎賞受賞 荻原浩受賞コメント

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『二千七百の夏と冬』(荻原浩/双葉社)

第5回山田風太郎賞の選考会が2014年10月27日(月)午後4時より東京會舘にて行われ、荻原浩『二千七百の夏と冬』(双葉社)が受賞作に決定した。

受賞作『二千七百の夏と冬』は縄文・弥生時代を舞台にした縄文ファンタジー。ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。2体は手を重ね、顔を向け合った姿であった。3千年近く前、この二人にいったいどんなドラマがあったのか? 新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく――。

選考委員を代表して選評を述べた筒井康隆氏は、「上下巻の大変な力作。よく調べられた情報がうまくストーリーとマッチしている。この時代をあまり書く人がいないのは古代語を書くのが難しいためだが、古代語に時々振られたルビが現代語になっているのが非常によく効いていて面白い。現代人・古代人のキャラクターいずれについても文句はない。また、(別の選考委員)林 真理子氏も強く推しており、縄文・弥生時代の日常的な描写に大変親近感を覚えたようで、安心して読める作品ではないか」と話した。

荻原氏…

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第5回山田風太郎賞は荻原浩『二千七百の夏と冬』に決定

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『二千七百の夏と冬』(荻原浩/双葉社)

第5回山田風太郎賞が荻原浩『二千七百の夏と冬』(双葉社)に決定した。

同賞は、戦後日本を代表する大衆小説作家、山田風太郎の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設された。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、対象期間(毎年9月1日から翌年8月31日)に発表され、最も面白いと評価された作品に贈られる。

選考委員は、赤川次郎、奥泉光、京極夏彦、筒井康隆、林真理子の各氏。

●候補作品 『代償』 伊岡瞬 角川書店 『二千七百の夏と冬』 荻原浩 双葉社 『ケモノの城』 誉田哲也 双葉社 『悟浄出立』 万城目学 新潮社 『ナイト&シャドウ』 柳広司 講談社

⇒「山田風太郎賞」特設ページ

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2011年下半期 人気レビューランキング <映画化された作品編> 6~10位

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