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「乙一」のレビュー・書評

視覚障害を持つ女性と、殺人容疑者の奇妙な同棲生活。映画化もされた乙一のミステリー作品『暗いところで待ち合わせ』

視覚障害を持つ女性と、殺人容疑者の奇妙な同棲生活。映画化もされた乙一のミステリー作品『暗いところで待ち合わせ』

自分の未来に対する希望が持てなくなった時、静かに諦めてひっそりと己の殻に閉じこもる人がいる。乙一氏によるミステリー小説『暗いところで待ち合わせ(幻冬舎文庫)』(幻冬舎)に登場する主人公・ミチルは、まさにそのような人物だった。私自身、過去に…

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「悪役転生」×「余命もの」感涙必至の新シリーズスタート! 切なさの魔術師・中田永一が手掛ける『彼女が生きてる世界線!』1巻発売

「悪役転生」×「余命もの」感涙必至の新シリーズスタート! 切なさの魔術師・中田永一が手掛ける『彼女が生きてる世界線!』1巻発売

2022年12月7日、ポプラ社の児童文庫レーベル「キミノベル」から『彼女が生きてる世界線!(1)僕が悪役に転生!?』が発売。「悪役転生」×「余命もの」という斬新な設定に、早くもネット上では書店員などから絶賛の声が相次いでいる。 同作は人気作家の乙一氏…

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乙一節が全開! 唯一無二の世界観とテクニックにしびれる、恐ろしくて切ない短編集『さよならに反する現象』

乙一節が全開! 唯一無二の世界観とテクニックにしびれる、恐ろしくて切ない短編集『さよならに反する現象』

乙一氏の『さよならに反する現象』(KADOKAWA)は5つの短編小説から成る、200ページ弱の書物だ。そう聞くとボリュームが少ないと思われるかもしれないが、ひとつひとつの話の密度や濃度やいつも通り、いや、いつもの乙一作品以上ではないか。リーダビリーテ…

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11歳の僕は、大人になっていた――中田永一が贈る、感動のタイムリープ小説

11歳の僕は、大人になっていた――中田永一が贈る、感動のタイムリープ小説

中田永一が某ベストセラー作家の“もうひとつの顔”であることは、本好きならば知っている公然の秘密だろう。しかし近年はそんな紹介をする必要もないくらい、中田永一の活躍ぶりには目覚しいものがある。映画化された『くちびるに歌を』は累計34万部を突破、…

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乙一の描く『罪』と『罰』の物語

乙一の描く『罪』と『罰』の物語

たぶん、人によって見解は違ってくるのだろう。 なにを期待して読むか。それによっても意見は違うと思う。 松浦はね。デビュー作から入ったので、無理にホラー色を強めたり、エンターテイメント色をねじ込んだりしている作品より、本作のようなテイストの方…

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乙一待望の最新作は、読者原稿とのコラボレーション!

乙一待望の最新作は、読者原稿とのコラボレーション!

先日、東京でも初雪が降りました。玄関のドアを開け、まっ白く覆われたアスファルトを目にしていると、乙一さんの短編「ホワイト・ステップ」が頭に浮かんできました。 「ホワイト・ステップ」はこんな場面からはじまります。主人公の少女は小さな町「文善寺…

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嘘から始まった気持ち…切ないすぎる関係性の果てにあるものは

嘘から始まった気持ち…切ないすぎる関係性の果てにあるものは

女の嫉妬は怖い、なんてよく言われるけどそれはきっと男性目線じゃないかなって思うのです。 生田は1人っ子ってこともあり、どっちかって言うと嫉妬深い。 兄弟に何かを奪われたりする経験をしてないわけだからね、全部1人締めなわけですよ。 でもね、そんな…

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