加藤諒「騙される快感の裏に、シリアスなメッセージがあるんです」【あの人と本の話】

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』で、主人公(Kis-My-Ft2 の宮田俊哉さん)と行動をともにする伝説の検事・北大路役を演じる加藤諒さん。特別な思いを寄せるマンガについて、人気アニメが原作の舞台について、たっぷりお話を伺いました。 (取材・文=波多野公美)
中学時代に出会い、所属していた美術部から卓球部に転部した、というほど、『ピンポン』は加藤さんにとって特別なマンガだ。
「『ピンポン』で描かれている、才能と努力の物語に感動するんです。天才だと思っていたペコが実は努力家で、天才じゃないと思われていたスマイルが天才だった、みたいな。ペコは挫折して一度はふてくされるんですが、そこから努力して這い上がっていくところがすごく好きで。ひとつの物語のなかで、ペコというひとりの卓球選手の人生を、どん底から這い上がっていく姿まで描ききっていて、読むとすごく気持ちが上がるんです」
幼なじみのペ…