花澤香菜さんの愛読書! 心に刺さったリトルミイの名セリフとは? 「ムーミン哲学」を語る
ムーミンバレーパークのショーでスノークのおじょうさんの声を演じる花澤香菜さんは、もともと原作の愛読者。大人になって改めて心動かされた、ムーミンの哲学とは。
(取材・文=野本由起 写真=干川 修)
かごバッグから、ちょこんと顔を覗かせるぬいぐるみ。そう、花澤さんが「ムーミンバレーパーク」のライブショーで演じるのは、ムーミントロールのガールフレンド・スノークのおじょうさん。花澤さん自身も、ムーミンの物語を読み、その哲学に心動かされた一人だ。 「小学生の頃に読んだ時は、正直ピンと来なくて。でも、大人になって音楽活動を始めてから歌詞を書くようになり、なにげなくムーミンの本を読み返したんですね。そうしたら、〝これは深く読み解かなきゃいけない言葉だな〟って名言がポンポン出てきて、もう全部が突き刺さる。人生を豊かにするためのすべを、お説教くさくなく、ムーミンたちの行動を通じて教えてくれるんですよね。例えば悪者が出てきても、最後は一緒にご飯を食べて〝いろんな人がいていいじゃない〟って。最近は世界情勢が不安定で、気持ちも乱れがちですけど、“人って本来こうあるべき…