注目の新刊 『皆川博子コレクション4 変相能楽集』 ダ・ヴィンチ2014年1月号
80歳を越えてなお旺盛な執筆活動を続ける、ミステリー界の女王・皆川博子。現在では入手困難な作品を集めた本コレクションには、傑作連作「変相能楽集」など、変幻自在な14編を収録する。光と闇、夢と現実。相対するものが妖しく交錯する、豊穣な幻想世界。
80歳を越えてなお旺盛な執筆活動を続ける、ミステリー界の女王・皆川博子。現在では入手困難な作品を集めた本コレクションには、傑作連作「変相能楽集」など、変幻自在な14編を収録する。光と闇、夢と現実。相対するものが妖しく交錯する、豊穣な幻想世界。
著者の文庫未収録作品を集めた、ミステリーファン必携のコレクション第2弾。第76回直木賞候補となった表題作のほか、「渡し舟」「風の猫」「泥小袖」など、これまで入手が困難だった全10編を収録。幻視の力にあらためて打ちのめされる、恐るべき作品精華。
今年度、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞した著者のコレクションが全5巻で刊行開始。収録作はすべて文庫未収録の、いわば幻の作品ばかり。記念すべき第1巻には長編「ライダーは闇に消えた」ほか、「地獄の猟犬」「私のいとしい鷹」など14編を収録。
反リアリズムの極致ともいえる幻想の世界を、デビュー以来描きつづけてきた著者。本書はメジャーデビュー前に書かれた児童文学作品と、1970年代の単行本未収録作品を集めた作品集。恐怖と美が一体となった作風が、最初期から完成されていることに驚かされる。
オーストリア貴族の家に生まれた双子、ゲオルクとユリアン。しかし、彼らはある秘密のために引き離され、互いの存在を知らずに成長する。ゲオルクは映画制作の世界で成功を収めかけたが……。1920年代、ハリウッドと上海を舞台に展開する壮大な歴史ミステリー。