糸井重里が共感する 「以前から親近感を覚えていた」
華美ではなく、絢爛豪華とも違う。しかし、そこにあるのは圧倒的な存在感――『mina perhonen』(ミナ ペルホネン)とはそんなブランドだ。 1995年、皆川明氏によって立ち上げられたmina perhonen(※当事は「ミナ」)は、年々ファンの数を増やしてきた。 「最初の数年間は苦労の連続でしたが、100年続くブランドを作りたいと思っている私たちにとって、その数年はとても短い時間であったとも言えます」と、皆川氏は話す。 一般的に特定のブランドのファン(=顧客)は熱心な信奉者であることが少なくないが、mina perhonenの場合、皆川氏のよき理解者、あるいは賛同者といった方が正しい。 皆川氏は、ごく短いサイクルで塗り替えられていくファッション業界のあり方に一石を投じた人物として知られている。しかし、彼自身は「ネガティブな意味でなく、『なぜこうなっているんだろう?』と考えるところからすべてが始まった」という。また、「服は既製品であっても、人の手によって作られている要素が大きい」と力説する。大量生産によって作られる洋服に…