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「角田光代」のレビュー・書評

時空を超えて物語が錯綜する、角田光代『タラント』。海外ボランティア活動に従事する主人公の行く末、義足の祖父の過去とは?

時空を超えて物語が錯綜する、角田光代『タラント』。海外ボランティア活動に従事する主人公の行く末、義足の祖父の過去とは?

全3巻に及ぶ『源氏物語』の新訳という畢生の大業を成し遂げたばかりの、小説家・角田光代氏。彼女の最新小説『タラント』(中央公論新社)は、『読売新聞』での連載をもとにした442ページに及ぶ大部である。 主人公のみのりは香川生まれで、18歳で東京の大学…

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角田光代を形作った350冊! 読めば本屋さんに走りたくなる、とびきりの読書案内

角田光代を形作った350冊! 読めば本屋さんに走りたくなる、とびきりの読書案内

読書家は、毎日、本を食べるように読んでいるような気がする。本に書かれたひとつひとつの情景が栄養になる。ときに、本に書かれたことが、身にならず、ただ、排泄されていくだけのこともある。だけれども、多くの本や、本に書かれた一節は、その人の血肉と…

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ほんの10分間の読書で心が浮遊し、“今”を忘れることができる……。世界17言語に翻訳された、江國香織ほか人気作家8人の紡ぐ物語

ほんの10分間の読書で心が浮遊し、“今”を忘れることができる……。世界17言語に翻訳された、江國香織ほか人気作家8人の紡ぐ物語

小説を読むという行為は、存外、脳のカロリーを消費する。そのため、心や体の体力が低下しているときは、読みたいという気持ちがあってもなかなか集中できないことが多い。そんなとき、ちょっとした気分転換にぴったりなのが『1日10分のごほうびNHK国際放送…

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誰だって“酒の力”を借りたい日もある――酒を片手に読みたい『酒呑みに与ふる書』

誰だって“酒の力”を借りたい日もある――酒を片手に読みたい『酒呑みに与ふる書』

「酒呑み」という言葉にはどこか郷愁を感じる。私自身、決して大酒飲みというわけではないが、酒のある時間は大好きだ。友人と一緒にワイワイと、また自宅で夕食後に一人で嗜む程度に酒を楽しんでいる。かつて、日本を代表する文豪たちの中には酒豪も多かっ…

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今日はどこで誰と飲む?酒好き夫婦、角田光代・河野丈洋の酒場にまつわるエッセイ集

今日はどこで誰と飲む?酒好き夫婦、角田光代・河野丈洋の酒場にまつわるエッセイ集

お酒ってなんであんなに良いんでしょう。お酒自体が素晴らしいものであるのは言うまでもないんでしょうけど、酒場で飲む一杯ってのもまた至高の時間です。家の近所で引っ掛ける仕事後の一杯の解放感や、旅先でちょいと暖簾をくぐった先の一杯に詰まったワク…

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旅紀行のような、それ以上のような、角田光代が贈る旅物語

旅紀行のような、それ以上のような、角田光代が贈る旅物語

角田光代といえば芥川賞候補にもなった作家なので、このタイトルでなにか真摯な家族小説かな、などと勝手に想像したのですが、嬉しい裏切りに合いました。内容は作家の旅エッセイ。取材旅行でも、そして一人旅でも友人との旅行でも年に数回は忙しい日常を縫…

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彼らが売れっ子作家になれた理由とは。作家志望者は読むべき1冊

彼らが売れっ子作家になれた理由とは。作家志望者は読むべき1冊

作家になるには努力が必要。作家志望者は新人賞に応募したり、WEBで発表したり、出版社に持ち込んだりとさまざまなことを行う。作家になる道はいくつもあり、努力をすれば本を1冊出すのも難しくないのかもしれない。 しかし、本当に大変なのはそこから先。努…

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恋はひとつの病気だ。それもかなりイタいやつ

恋はひとつの病気だ。それもかなりイタいやつ

角田光代の書く言葉にはリズム感がある。読んでいてとても心地良い。そのリズムに、テルコの先走りすぎるマモちゃんへの片想いの気持ちが絶妙にマッチしていて、角田光代の小説の中では断トツに好きな作品。しかも内容も、究極の片想いという他人事ではない…

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