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「梶井基次郎」のレビュー・書評

31歳で亡くなった梶井基次郎の『檸檬』 あ、丸善にレモンを置く話? 「桜の樹の下には屍体が埋まっている」で始まるあの話も収録

31歳で亡くなった梶井基次郎の『檸檬』 あ、丸善にレモンを置く話? 「桜の樹の下には屍体が埋まっている」で始まるあの話も収録

『檸檬 (280円文庫)』(梶井基次郎/角川春樹事務所) 『檸檬 (角川文庫)』(梶井基次郎/角川書店) 『檸檬 (新潮文庫)』(梶井基次郎/新潮社)  読み返せば読み返すほど、さらに魅力が増していく本がある。特に教科書に載せられていた名作の数々は大人になってから読み返してこそ、じわじわとその魅力が感じられるものだ。その最たるものとして挙げたいのが、梶井基次郎の『檸檬』。「ああ、丸善に檸檬を置く話ね」と侮ってはいけない。ひ…

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新鮮な官能が倦怠した文化を刷新する「想像力のテロリスト」

新鮮な官能が倦怠した文化を刷新する「想像力のテロリスト」

「桜の木下には死体が埋まっている」といったのは、坂口安吾だとよく間違われるけれど、梶井基次郎ですね。安吾は「桜の森の満開の下」で、満開の桜はご陽気なようにみんな勘違いしているけれど、満開の桜の花の下から人間を取り去ってみると、気の違うような恐ろしい風景になります、といってるんですね。 で、梶井基次郎。胸の加減が悪くて夭折され、体力もあまりなかったので短編が多い方です。ただしその短編というのが、「桜の下の死体」発言でも分かるとおり、異様に細くとがった、見方によ…

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