東京での失恋を引きずって故郷の役場にUターン就職、そしてまさかの奇妙な三角関係
農村の過疎化が進む中、農村では田舎暮らしの短期プログラムを実施したり、新しい定住者には破格の条件を提示したりするなどで、都市部から若者を募っています。そうした努力のかいあり、農業に興味を示したり田舎暮らしに憧れを抱いたりする若者が増えるとともに、コミックや小説などでも、都市部に暮らす主人公が田舎で快適ライフを…といった作品が人気を集めています。
本作も同様、都会に暮らしていた主人公が大学を卒業して故郷「雨無村」に帰ってくる、というもの。そして、タイトルのとおり村役場に就職し、観光係を務めます。
就職難といわれる時代にあって、住み慣れた都会を離れて就職せざるを得ない主人公の境遇に哀れみをかけてしまいそうですが、主人公が雨無村で就職するのは「生まれ故郷の人々のために働きたい」というもの(立派!)。あと、彼女にフラれたというのもあって…(そうですか…)。
そんな境遇なので、Uターン就職がバンバンザイなのかと思いきや、地元の駅に立ち、何もない景色を目の当たりにすると、やはりちょっと後悔して(東京で就職したほうがよかったかな…)と思ったりする主人公の正直さに、か…