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鬼頭莫宏

職業・肩書き
マンガ家
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きとう・もひろ

「鬼頭莫宏」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

本物はブームとは関係なく始まっていた

本物はブームとは関係なく始まっていた

ぶっちゃけ、物語は頭文字Dの旋律に、自転車を乗せたような話です。身も蓋もないけどさ。でも、そんな2匹目のドジョウ狙いの安い作品だと思ってもらっては困る! それだけは先にいっておきます。著者の自転車にかける思いは、深く、年季の入ったものだから。だからこそ主人公、丸子は巻が進むと自転車勝負をするのだが、彼が超えなければならない壁は高く険しい。まぁ、主人公に厳しいっていうのはバトル要素があろうとなかろうと、物語の基本ではありますけどね。

絵柄はね。最近のアニメ絵を見慣れている目には、違和感があるかもしれない。 でも、決して下手なわけではない。それは自転車の絵を見れば分かること。キャラに癖があるだけで、デッサンはちゃんとしているから。それに何より、漫画としての完成度が高いですよ。だから知らず知らずのうちに気分はすっかり自転車族です。

子どもの頃って、漫画やアニメの影響を受けやすいですよね。おそらくそれと同じ現象が味わえます。ママチャリでもいいから、無性にペダルをこぎたくなるんだよねぇ。そして街を駆け巡っているロードに、自然と目がいくようになっている自分に気づ…

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やるせないけど心に響く──。特異な切り口で愛の意味を問いかける、SF連作短編集

やるせないけど心に響く──。特異な切り口で愛の意味を問いかける、SF連作短編集

ふと、読後に「あーおもしろかった!」だけで終わらず、印象に残る作品ってどんなかな? って考えてみたんですけど。 私のばあい、思想的なことだけでなく何かしら説教くさくないカタチで新たなモノの見方を教えてくれる…「あなたはそう信じこんでいるかもしれないけど、こういう捉え方もあるんじゃない?」と示唆してくれる作品に出会うと(それがたとえ受け止めがたいものであっても)、うれしいし心に残ってることが多い気がするんです。

こんなこと言ってると「じゃあ、自己啓発本だけ読んでればいいじゃん!」って言われちゃいそうですが、そういうことでもなくて、お話好きの私としてはあくまで物語をとおして導かれたいんですね。 たとえば、この『殻都市の夢』は、天にむかって新たな建造物をずんずん積み上げていくことで成立している未来都市を舞台にした連作短編集なんだけど、その中に「3年間の神」という作品が収録されていまして── 路上生活孤児で餓死する寸前だった“わたし”はひとりの男に拾われ一緒に暮らすようになるが、実は男は3年で死に至る性感染症を患っており…というお話。 骨と皮だけの少女…

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2007年10月号 『ぼくらの』1〜7巻 鬼頭莫宏

2007年10月号 『ぼくらの』1〜7巻  鬼頭莫宏

2007年9月6日

『ぼくらの』1〜7巻

鬼頭莫宏 小学館 IKKI COMIX 各590円

 夏休み、自然学校で海に来た15人の少年少女は、ココペリと名乗る謎の男に出会う。彼に“巨大ロボットを操って敵を倒すゲーム”に誘われた子供たちは、小4の可奈を除いて、中1 の14 人全員が“契約”する。だが、そのゲームは単なる遊びではなく、文字通り「命をかけて」地球を守るための戦いだった。  彼らは、戦闘を重ねるにつれ、戦いの真の意味を知ることになる。敵の正体とは。“勝つ”ことは何を意味するのか。巻数を追うごとに徐々に暴かれる真相、そして主人公たちそれぞれの背負った境遇。戦いの意味を知った上で決意する彼等と「ぼくらの」地球のあり方が描き出される。『月刊IKKI』(小学館)に連載中。

撮影/川口宗道

 

     きとう・もひろ●1966年、愛知県生まれ。95年、『ヴァンデミエールの翼』でマンガ家デビュー。他の作品に『なるたる』全12巻、『殻都市の夢』、『残暑—鬼頭莫宏短編集』など。『ぼくらの』を『月刊IKKI』2004…

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「鬼頭莫宏」の本・マンガ

マンガ・エロティクス・エフvol.59

マンガ・エロティクス・エフvol.59

作家
志村貴子
中村明日美子
古屋兎丸
浅野いにお
山本直樹
河内遙
おがきちか
羽生生純
灰原薬
鬼頭莫宏
雁須磨子
松本次郎
柘植文
宇木敦哉
出版社
太田出版
発売日
2009-09-04
ISBN
9784778320997
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