注目の新刊 『謎とき「悪霊」』 ダ・ヴィンチ2012年11月号
ドストエフスキーの新訳で知られる著者が、江川卓の「謎解き」三部作を受けて、『悪霊』の謎解きに挑んだ。ドストエフスキーが提示した人類の普遍的なテーマ「救い」「悪」「神」とは何か? 青春の書に正面から対峙した、著者の意気込みが感じられる!
最終更新 : 2018-06-08
ロシア文学者
ドストエフスキーの新訳で知られる著者が、江川卓の「謎解き」三部作を受けて、『悪霊』の謎解きに挑んだ。ドストエフスキーが提示した人類の普遍的なテーマ「救い」「悪」「神」とは何か? 青春の書に正面から対峙した、著者の意気込みが感じられる!
沼野充義『世界は文学でできている』(光文社)刊行記念として、「新・世界文学としてのドストエフスキー」と題して、世界文学の新訳を続ける二人の文学者、沼野充義氏と亀山郁夫氏の講演会が開催される。
今年の1月に『世界は文学でできている』 沼野充義(光文社 税込1785円)が刊行された。そこで取り上げられている「世界文学」とは、もはや日本文学と英文学、仏文学、独文学あるいはロシア文学の壁も取り払った、まったく新しい世界文学のかたち。 ヨーロッパ以外の地域の文学も注目を集める今、国を隔てる国境はもう文学の国境ではないのかもしれない。
今回の講演会は、同書で19世紀ロシア文学から現代日本文学に及ぶ熱い対談を行っている沼野氏と亀山郁夫氏によるもので、翻訳とは何か、世界文学とは何か、亀山氏の新訳で現代に蘇ったドストエフスキーを題材に公演が行われる。
亀山氏の新訳のドストエフスキーを「古典新訳文庫」(光文社)で読んで、世界文学の面白さに初めて触れた人も多いのではないだろうか。 まだ読んでない方もこの講演会で、圧倒的に面白い世界文学の世界に一歩踏み出してみてはいかがだろ…
「亀山郁夫」のおすすめ記事をもっと見る