よしもとばななが綴る、我が子との蜜月。温もりある筆致の絵本風育児エッセイ『すぐそこのたからもの』
子どもの言葉には、不思議な力がある。幼子特有の微笑ましい言い間違いは心を和ませてくれるし、やけに大人びた言い回しにハッとさせられたりもする。アンバランスだからこそ、妙な説得力を持つ幼少期の子どもの言葉。その魅力がぎゅっと詰まったエッセイ集…
子どもの言葉には、不思議な力がある。幼子特有の微笑ましい言い間違いは心を和ませてくれるし、やけに大人びた言い回しにハッとさせられたりもする。アンバランスだからこそ、妙な説得力を持つ幼少期の子どもの言葉。その魅力がぎゅっと詰まったエッセイ集…
『ミトンとふびん』 ●あらすじ● 母を、弟を、親友を……たいせつな人を亡くした癒えることのない喪失を抱えたまま、主人公たちはそれぞれ旅に出る。 凍てつくヘルシンキの街へ、石畳のローマへ、南国の緑濃く甘い風吹く台北へ。 そこには奇跡とも呼べる、優し…
小説を読むという行為は、存外、脳のカロリーを消費する。そのため、心や体の体力が低下しているときは、読みたいという気持ちがあってもなかなか集中できないことが多い。そんなとき、ちょっとした気分転換にぴったりなのが『1日10分のごほうびNHK国際放送…
「ウニヒピリ」は、ハワイ語で「潜在意識」「内なる子ども(インナーチャイルド)」を意味する言葉。吉本ばななさんがこのウニヒピリをテーマに描く短編小説では、主人公の友人・由美子がウニヒピリのことをこう表現している。 「それは、私の中にいる、昔か…
「心から願ったことや望む現実を作りだすことは、本当は誰でもできること」――直感力から呪いまで、見えない力を使いこなしているというふたりの対談を収録した1冊が、『そうだ 魔法使いになろう! 望む豊かさを手に入れる』(吉本ばなな、大野百合子/徳間書…
「魔法使い」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。小さい頃に読んだ絵本に登場した、キラキラと輝くステッキから魔法を出し、夢を叶えてくれる人物。そんな姿をイメージする人も少なくないだろう。一見、日常生活からは縁遠いテーマのよ…
なんだか調子が出ないとき、「新しいこと」を始めてみるのはよくあること。それが本当にずっとやりたかったことならいいけれど、「〇〇しなきゃ」で始めたことは、たいていうまくいかなくて、むしろより空回りする。冴えないなあ、と思ったときはいつもどお…
吉本ばなな氏といえば、『キッチン』(福武書店)や『TUGUMI』(中央公論新社)といった数多くの人気作品を生み出している有名小説家。そんな吉本氏が手がけた『吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる』(朝日新聞出版)は小説やエッセイではなく、読者…