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宮下英樹

職業・肩書き
マンガ家
ふりがな
みやした・ひでき

「宮下英樹」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

みくらの清々しいほどの冒険活劇

みくらの清々しいほどの冒険活劇

不思議な作品でした。何だか清々しいほどにまったりとした冒険活劇です。プロット自体は『天空の城ラピュタ』を思わせる秘境探索ものなのですが、南の島特有ののんびりとした雰囲気と、主人公である少女「みくら」の爽やかさとが相まって何とも心落ち着く作品です。

秘境探索というと過激な試練を乗り越えてたどり着くもの……なんてことを想像してしまいがちですが、みくらが追い求めるのは数年間の周期で姿を現すという「エレキテ島」です。なのですが島の住人は誰もそのことに関心がない辺りがおもしろく、悪党のようなキャラクターは出てきません。

ひたすらに、みくらが自身が所有する小型機で島周辺からヒントを探していく様子がひたむきで良いですね。画風がキャラクター、キャラクターしてないないのも爽やかな印象を受ける要因かもしれません。なので南の島特有の露出度の高い服装をしていても、あまり媚びたようには見えませんでした。むしろ自然体って感じで心地が良いです。

この作品には今のところライバルとの対決や世界征服などの起伏はないのですが、本来の宝探しってこんな感じかもしれませんね。別な意味でホッとする…

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惚れた弱みを強さに変えて、戦国の世に野花を咲かす

惚れた弱みを強さに変えて、戦国の世に野花を咲かす

とてもおもしろい、実におもしろい! 戦国時代というありふれた設定をしてなおおもしろいとは、これ如何に。

僕は正直、そこまで戦国時代に思い入れがないのですが、これはそんなことはお構いなしにキャラクターの魅力でグイグイと引き込んできます。権兵衛というまだ青臭さの残る若者が主人公なのですが、センゴクの魅力は彼の魅力と言っても過言ではないのかもしれません。

愚直で素直、情に厚く頑固者。それが権兵衛という人格の端的な表現です。とてもシンプルですが、これでいいんです。僕好みのキャラクターで本当に好感が持てました。特に、幼なじみの女性との別れのやりとりは、その後の展開を含めて血をたぎらせました。熱い、熱すぎる。「ご武運を」という言葉に、これほど男の血をたぎらせる力があるのかと何だか改めて「言葉の力」というものの強さを感じさせてくれましたね。この言葉を聞いて権兵衛は奮起し、単身で敵地に強襲をかけることとなります。そして結果は言うまでもなく、捕らえられてしまう。

そこから始まる怒濤の展開。織田信長や、サルこと豊臣秀吉。その個性が強いの何のって、一般的に語られる武将の人物…

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「宮下英樹」の本・マンガ

神聖ローマ帝国 三十年戦争 (第1巻) (歴史群像コミックス)

神聖ローマ帝国 三十年戦争 (第1巻) (歴史群像コミックス)

作家
宮下英樹
出版社
ワン・パブリッシング
発売日
2023-10-27
ISBN
9784651204017
作品情報を見る
大乱 関ヶ原 1 (SPコミックス)

大乱 関ヶ原 1 (SPコミックス)

作家
宮下英樹
出版社
リイド社
発売日
2023-04-27
ISBN
9784845862177
作品情報を見る
大乱 関ヶ原 (3巻) (SPコミックス)

大乱 関ヶ原 (3巻) (SPコミックス)

作家
宮下英樹
出版社
リイド社
発売日
2024-06-27
ISBN
9784845866564
作品情報を見る
センゴク権兵衛(24) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク権兵衛(24) (ヤンマガKCスペシャル)

作家
宮下英樹
出版社
講談社
発売日
2021-08-05
ISBN
9784065243428
作品情報を見る

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