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宮沢章夫

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
みやざわ・あきお

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

演出家

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1993年
『ヒネミ』第37回岸田国士戯曲賞
2010年
『時間のかかる読書-横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』第21回伊藤整文学賞 評論部門

「宮沢章夫」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

「今日は中華って感じじゃない」と思ってしまう理由を深掘り。故・宮沢章夫の頭の中をのぞくエッセイ

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『きょうはそういう感じじゃない』(宮沢章夫/河出書房新社)

 人と食事のメニューを決める際に「今日は何が食べたい?」と聞かれた経験はあるでしょう。ついつい言ってしまいがちですが「何でもいい」と答えてしまうのは本末転倒です。似たような話題で、「今日は中華にしようと思うんだけど」と疑問符がつくかつかないかぐらいのニュアンスで問いかけたとき「今日は中華って感じじゃない」と言われてしまったら、罵詈雑言が口から飛び出してきてしまいかねません。

『きょうはそういう感じじゃない』(宮沢章夫/河出書房新社)は、2022年9月に逝去した劇作家で演出家、そして小説家の宮沢章夫氏によって、先述したような誰でも経験したことがありながら、深掘りされにくい感情を中心に綴った一冊です。文芸PR誌『読楽』で2014~2015年にかけて連載されていたエッセイ「オール・アバウト・ネクスト・マンス」と、雑誌『東京人』で2020年と2021年に掲載された2つの論考をとりまとめた「私的シティ・ポップ論」。そして、2016年まで刊行されていた演劇専門誌『演劇ぶっく』に2010年に掲載された1万…

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爆笑必至の妄想があれよあれよと膨れあがるから“茫然”エッセイ

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宮沢章夫は劇作家&演出家である。と思う。最近氏はいろいろなことに手を出され、それがまたそれぞれ標準以上の面白さを醸し出すありさまなので、本業を演劇と信じていてよいのかどうか観客としてはここのところいささか不安になってはいるのであった。 この本なども、サイドワークのはずだったのが、その抜群のおかしさでエッセイストとしての彼を世にときめかせることになった仕事の初期の1冊である。

演劇というのは、できるだけ短いセリフで最大の効果を生むように組み立てていく。その効果が笑いならなおさらのことで、ダラダラ物事を説明してるセリフのおかしいことなんてまずありえない。ボソッとこぼした一言と彼を取りまいている状況の食い違いこそが爆笑に結びつくのだ。このエッセイでもその宮沢の天下一品のテクニックが存分にふるわれている。ごくありふれた日常の風景から入って、スカッと改行して繰り出されるワンフレーズ。そのおかしさは筆舌に尽くしがたい。あんまりへんてこりんで、だんだんシュールな気分にさえなってくる。また、言葉の力は私たちの身の回りにあるなんとなく変なことの、その変さ加減をぴた…

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きょうはそういう感じじゃない

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作家
宮沢章夫
出版社
河出書房新社
発売日
2023-06-08
ISBN
9784309031118
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