ダ・ヴィンチ編集部が選んだ「今月のプラチナ本」は、宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年11月号からの転載になります。 『ラウリ・クースクを探して』 ●あらすじ● 記者の〈わたし〉が探しているのはソ連時代のエストニアに生まれた無名の男性、ラウリ・クースク。黎明期のコンピュータ・プログラミングに魅…
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年11月号からの転載になります。 『ラウリ・クースクを探して』 ●あらすじ● 記者の〈わたし〉が探しているのはソ連時代のエストニアに生まれた無名の男性、ラウリ・クースク。黎明期のコンピュータ・プログラミングに魅…
デビューから2作連続で直木賞候補入り。今ジャンル内外両方から最も注目されているSFの書き手と言っていい。今回の舞台は架空の近未来だ。 収録作はそれぞれ、人種対立が強まる南アフリカのヨハネスブルグ、ツインタワーが崩壊するニューヨーク、紛争中のア…
第1回創元SF短編賞にて山田正紀賞を受賞した上、デビュー作にもかかわらず、第147回直木賞の候補作にもなった話題の作品。作者の宮内悠介氏は、早稲田大学第1文学部を卒業後に海外放浪、帰国後は麻雀のプロ試験を受けて補欠合格。しかし、繰り上がりの知らせ…