宮部みゆき新刊、15年以上続くシリーズ第9弾。少女の執念から生まれた土人形など、恐ろしくも温かい4つの物語
このまま三島屋シリーズは終わってしまうのか―― 前作の内容から、そう感じたファンは多かったはず。もちろん僕もその1人であり、「叶うことなら次回作をぜひ……!」と心から願っていた。その思いが通じたとはにわかには信じがたいが、2023年7月に「三島屋シリ…
このまま三島屋シリーズは終わってしまうのか―― 前作の内容から、そう感じたファンは多かったはず。もちろん僕もその1人であり、「叶うことなら次回作をぜひ……!」と心から願っていた。その思いが通じたとはにわかには信じがたいが、2023年7月に「三島屋シリ…
「夜に駆ける」「群青」など数々のヒット曲を輩出してきたアーティストのYOASOBIが、4人の直木賞作家とコラボレーション。「はじめて」をモチーフに、当代きっての人気作家が4つの物語を紡いでいく。 2022年の幕開けに、日本エンターテインメント界を騒然と…
日常の中でぞっとするような違和感や、理不尽な事件に遭遇した時、中立的な視点で状況を見極め、解決へと導いていくのは中々難しい。世の中は白か黒かで割り切れることばかりではないし、自分にとっての正義は、他の誰かにとっての悪である…なんてことは珍し…
宮部みゆきらベストセラー作家が腕を振るい、“怖い絵本”のブームを巻き起こした岩崎書店の「怪談えほん」。2011年の創刊以来、順調に巻を重ねてきた同シリーズは、今月刊行の最新刊『まどのそと』でついに10冊に到達した。 毎年夏になると書店の絵本コーナー…
ここ数年、夏になると書店の棚を賑わせている“怖い絵本”。そんなブームの火付け役こそ、2011年に刊行スタートした岩崎書店の「怪談えほん」シリーズである。 「良質な本物の怪談の世界に触れてほしい」(シリーズ企画監修者・東雅夫の言葉)との思いから誕生…
この本を読んでいて、中学3年の春休みのことを久しぶりに思い出した。無事受験を終えた解放感と、春からスタートする高校生活への不安。中学生でも高校生でもない、気楽なようでちょっと心細いマージナルな人生の一季節を、6月15日に文庫版が発売された宮部…
生まれて初めての経験でした。読書を超えた読書体験というのでしょうか。 iPadの画面は、上に挿絵、下に巻物になった文章が配された形。縦に短いレイアウトは宮部みゆきのしゃきしゃきとした歯切れのいい文章によくあっています。 確かによく考えられている…