“遊び”に人生をかける“怪物”たち! 岸田繁(くるり)、前田敦子、綿矢りさを魅了した犬童一心の初小説『我が名は、カモン』
『我が名は、カモン』(犬童一心/河出書房新社)
「ジョゼと虎と魚たち」、「のぼうの城」など数々の名作映画を手がけた映画監督・犬童一心の初小説『我が名は、カモン』が2016年12月20日(火)に発売された。
“加門慶多”(かもんけいた)、本名・郷田好則は大学を中退した元演劇青年。劇団に入り、先輩に呼び出され芸名をつけられたものの、俳優としてはものにならなかった。だが今や50代になった加門は、大手「自由演技」のシニア統括マネージャー。とはいっても加門のもとには、昼夜を問わず、難問奇問、数々のトラブルが持ち込まれる―。古希を迎える大御所俳優“滝川大介”が突然引退したいと言い出したかと思えば、シリーズCM「五代目マキタガール」に抜擢された若手女優“山下梓”は制服を着たくないと撮影現場でストライキ。そして挙句の果てには、40年前に第二幕までしか書けずに失踪した伝説の劇作家“遠山ヒカル”を見つけ出して、幻となった芝居「我が友、世界へ」の最終幕を、たったひと月半で書かせ、上演することになり…。 加門と新人“中村祥子”の二人は、岡山の山奥の村へと向かう。そして…