突如、ぼくの体から猛烈な異臭が!? “臭い”をめぐる切なくも可笑しい異色の冒険譚!
ある日、無嗅覚症の“ぼく”の体から、異臭が漂い始めた。まともに嗅いだものは、みな嘔吐せずにいられないほど強烈な悪臭だ。 当然、“ぼく”は一刻も早く何とかしようと躍起になるのだが、奮闘むなしく事態は悪化するばかり。そこへ、突然2人の天才少年が現れ、物語は予想もしなかった方向へと大きく動き始める…。 涙と笑いと興奮に満ち満ちた、ノンストップ傑作巨編! 本作は、文庫本にして400ページ以上あるなかなかの長編だ。正直なことを言えば、最初はiPhoneで読むことに少なからず抵抗があった(だって、なんかしんどそうだし…)。 が、そんな心配もどこへやら。 気づけばまんまと一晩で読了し、今となっては「iPhoneで読むほうがいいかもね、手が疲れないし」なんていけしゃあしゃあと人に薦めたりもしている。 いや、別にことさら電子書籍を賞賛しているつもりもなくて、「強いコンテンツはどんなメディアを通そうが、色褪せることはない」ということを改めて思い知らされたというわけです、この『スメル男』に。ユーモア溢れる筆致に、個性的で温もりを感じさせるキャラクター。 …