古市憲寿『ヒノマル』――戦時下の日本で、国家のために死ぬことを夢見る少年と自由奔放な少女はどこへたどりつくのか?
コロナ禍になって初めて「自由」というものの尊さに気づかされた。制限された世界はなんて窮屈なのだろう。気の向くままに遠くに出かけることも、思うように大切な人と会うこともできないし、他人からの視線が私たちを抑圧する。はやくこんな息苦しい時代が…
コロナ禍になって初めて「自由」というものの尊さに気づかされた。制限された世界はなんて窮屈なのだろう。気の向くままに遠くに出かけることも、思うように大切な人と会うこともできないし、他人からの視線が私たちを抑圧する。はやくこんな息苦しい時代が…
ボーイズラブ作品でデビューした漫画家・雲田はるこさんの透明感あふれる装画が表紙の『アスク・ミー・ホワイ』(マガジンハウス)。近距離で見つめ合うふたりの青年の様子には、どこか親密な雰囲気が漂う。 【今年No.1ロマンチック・ストーリー】という帯の…
著者の古市さんは、まだ26歳という若い社会学者さん。ある時、「日本の若者はこんな不幸な状況に置かれているのに、なぜ立ち上がらないんですか?」とニューヨークタイムズ紙の東京支局長から質問を受けます。その答えは…。「なぜなら、日本の若者は幸せだか…
かたや、1984年生まれ、北京大学に留学し、現地の反日デモの際留学生会長として流暢な中国語でコメントしたことからジャーナリストとして活動、「中国で一番有名な日本人」といわれる加藤嘉一。こなた、1985年の早生まれ、東大大学院博士過程に在籍しながら…
希望難民-「ここよりも良い場所がある」「今の私よりも輝く私がいるはずだ」という現実と希望のギャップによって苦しむ人のことを筆者はこう呼んでいます。そしてその希望を冷却すること、すなわち“希望難民”化した若者を諦めさせたほうがいいというのが本…