「このミス」第1位の『爆弾』著者・呉勝浩の最新刊。『悪人』×BTS×『AKIRA』のイメージがもとにある恋愛小説
ページをめくる手が止まらない、という表現は本書のような作品のためにある言葉だ。呉勝浩氏の新刊『Q』(小学館)を読んでそう思った。3作連続で直木賞候補になった呉氏は、昨年の『爆弾』でも広い層から支持された。同作は『このミステリーがすごい! 2023…
ページをめくる手が止まらない、という表現は本書のような作品のためにある言葉だ。呉勝浩氏の新刊『Q』(小学館)を読んでそう思った。3作連続で直木賞候補になった呉氏は、昨年の『爆弾』でも広い層から支持された。同作は『このミステリーがすごい! 2023…
渇望の果て、ようやく欲するものに出会えたら、もう身の破滅など気にしていられない。ドボドボととめどなく溢れ出る欲望を、どうしたら制御できるだろうか。まっとうな道などいくら外れても構わない。そんなギラつきが、人間にとんでもない事件を巻き起こさ…
果たして、「自分の中に“爆弾魔”はいない」と言い切れるだろうか。内に潜んだ本性を、スズキタゴサクがずるりと引きずり出してくる。 前々作『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞と第73回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞し、『スワン』と…