吾妻ひでお×西原理恵子が語る アルコール依存症という病い
『実録! あるこーる白書』(吾妻ひでお・西原理恵子:著、月乃光司:その他/徳間書店)
いよいよビールが美味しい季節が到来。日頃のストレス発散にお酒は欠かせないという人も多いはず。ただし、昔から「酒は飲んでも飲まれるな」といわれるように、ある一線を越えたあたりから途端に危険なものになるのがお酒の怖さ。一端アルコールに依存すると、やめようと思っても近くのコンビニに100円程度でお酒が売られており、断酒するには強い意志がいる。ある意味、脱法ドラッグよりも危なっかしい政府公認のドラッグがアルコールかもしれない。
そこで、お酒好きの人がお酒に飲まれないために読んでおきたいのが、『実録! あるこーる白書』(吾妻ひでお・西原理恵子:著、月乃光司:その他/徳間書店)だ。共にマンガ家として活躍する2人だが、創作に頭を悩ませ、時間も不規則なマンガ家は、アルコール依存症に陥りやすいと冒頭で語られる。
吾妻ひでおはショートギャグと不条理SFで70年代に多くのファンに支持されながら、アルコール依存症となり失踪……。その模様を描いた『失踪日記』(イースト・プレス)が2005…