読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

向田邦子

職業・肩書き
作家
ふりがな
むこうだ・くにこ

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1980年
『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』第83回直木賞
1980年
第18回ギャラクシー賞 選奨
1982年
第33回NHK放送文化賞

「向田邦子」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

絶望しても「孤独」ではないと思える心温まる名言集。NHK〈ラジオ深夜便〉の人気コーナー、書籍化第2弾『絶望名言2』

絶望しても「孤独」ではないと思える心温まる名言集。NHK〈ラジオ深夜便〉の人気コーナー、書籍化第2弾『絶望名言2』

『NHKラジオ深夜便 絶望名言2』(頭木弘樹・NHK〈ラジオ深夜便〉制作班/飛鳥新社)

 どうしようもなく辛い状況に陥った時、「それはしんどかったね…」と、ただただ共感してくれる人の言葉に救われたことはないだろうか? 絶望的な事態を、無理に前向きに捉えて勇気づけるわけではなく、相手の心の痛みに思いを寄せ、共に悲しむ。そうされると、少し孤独が和らぎ、気持ちが落ち着いてくるから不思議である。

 NHK〈ラジオ深夜便〉の人気コーナー、古今東西の文学作品の中から、絶望に寄り添う言葉を紹介し、生きるヒントを探す、シリーズ『絶望名言』の書籍化第2弾『NHKラジオ深夜便 絶望名言2』(頭木弘樹・NHK〈ラジオ深夜便〉制作班/飛鳥新社)も、落ち込んだ人間にそっと寄り添うような優しさを持つ1冊だ。

 著者の頭木弘樹さんは、20歳の時に、難病・潰瘍性大腸炎を発症。13年間にわたる療養生活を送り、現在は文学紹介者として、悩み、苦しんだ時期に、心に沁み入った言葉を「絶望名言」と名付けて紹介している。本書は、アナウンサー・川野一宇さんとの掛け合いはもちろん、放送の内容を完全収録…

全文を読む

この一文だけでも読む価値アリ! 記憶に残る文学作品の「ラストシーン」がとにかくカッコイイ!

この一文だけでも読む価値アリ! 記憶に残る文学作品の「ラストシーン」がとにかくカッコイイ!

『最後の一文』(半沢幹一/笠間書院)  読み始めはおもしろかったのに、最後がつまらなかった――そんな本やマンガに出会ったことはないだろうか? 人をワクワクさせておいて最後にガッカリさせるとは、罪なヤツ…。どうせなら、良い意味で期待を裏切り、記憶に残るエンディングが見たい! 誰もがそう思っていることだろう。    そんな方におススメしたいのが、こだわりにこだわり抜いたエンディングを迎える小説を数々紹介してくれる『最後の一文』(半沢幹一/笠間書院)だ。日本語表現学の教授である著者が厳選する作品は、純文学や国語の教科書に登場する有名作品など、幅広いジャンルをカバーしており、お気に入りのエンディングにきっと出会えるはずだ。

■名作と呼ばれる作品は最後の一文まで「名作」!

「勇者はひどく赤面した。」

 突然だが、こんな一文で終わる文学作品を知っているだろうか? 実はこれは、あの太宰治の「走れメロス」の最後の一文。「メロスは激怒した」という冒頭の一文はあまりにも有名。しかし、最後の一文を思い出せる人はかなり少ないのではないだろうか。

 冒頭の一文に続くあらすじはと…

全文を読む

給料3カ月分の水着も購入! 華やかに活躍した脚本家・向田邦子の素顔に隠された“古風な一面”とは?

給料3カ月分の水着も購入! 華やかに活躍した脚本家・向田邦子の素顔に隠された“古風な一面”とは?

『向田邦子の青春 写真とエッセイで綴る姉の素顔』(向田和子/文藝春秋)

『時間ですよ』や『阿修羅のごとく』など、後世にも大きな影響を与えたホームドラマを多く手掛けた脚本家の向田邦子。昭和を代表する彼女の全盛期を知る人々は、向田邦子氏に対してどのようなイメージを抱いているのだろうか。

「思い入れがある作品、というのはとくにないのですが、不思議と気になる作家ではあります。女性からの支持が厚く、おしゃれで美人、グルメといったイメージが強いです」(60代・男性)

「作家や脚本家など、華やかな仕事をしていたという印象があります。だからといって、現代でいう“キャリアウーマン”とは少し違う、個性的な方だと思います」(60代・女性)※筆者調べ

 美人でおしゃれ、個性的、また、当時は少数派だった“生涯を仕事に捧げた女性”など、さまざまなイメージを持っているようす。そこで、氏の妹・向田和子さんの編著『向田邦子の青春 写真とエッセイで綴る姉の素顔』(文藝春秋)のコラムから、彼女の素顔に迫っていきたい。

■“結婚するなら仕事を捨てて家庭に入るのが当然”という古風な人

 妹の和子さ…

全文を読む

向田邦子を知っていますか? 今読む理由がある、名作3選!

向田邦子を知っていますか? 今読む理由がある、名作3選!

(c)文藝春秋 エネルギッシュに仕事に励み、おしゃれでグルメ、スポーツ万能。両親が結婚しろと言うのもはねつけて、青山に買ったマンションで、愛する猫たちと暮らす──そんな女性がいると言えば、「かっこいい人だね。友達?」という声が聞こえてきそうだ。しかしこの人物は、昭和4年生まれ、存命なら88歳。数々の名作を残した向田邦子の生きざまは、現代を生きる私たちにとっても、憧れや指針となりうる。彼女が売れっ子文筆家として花開くまでを追いながら、向田邦子という人がわかる3冊を紹介したい。

■食いしん坊だった少女時代を懐かしむエッセイ集『父の詫び状』

『父の詫び状』(文藝春秋)

 向田邦子初のエッセイ集『父の詫び状』(文藝春秋)は、読んだことがある人、タイトルを聞いたことがある人も多いだろう。エッセイの傑作と言われる本書は、邦子が「白い木綿糸を通した針で、黒くしめった地面を突くようにして桜の花びらを集め、腕輪や首飾りを作」っていた、少女時代の出来事を描き出す。収められた24篇の中では、タイトルのとおり、父の姿が印象的だ。

「わが家の遠足のお弁当は、海苔巻であった。 …

全文を読む

爆笑問題・太田光が最も嫉妬する人物は向田邦子だった!?

爆笑問題・太田光が最も嫉妬する人物は向田邦子だった!?

 テレビ朝日の『アメトーーク!』が今でも大変な人気番組となっていますが、あの番組の面白さは出演している芸人さんのテーマに対する「本当に好きなんだな」という気持ちが伝わってくるところにあると思います。そしてもしあの番組で「向田邦子芸人」の回をやるとしたら、筆頭は間違いなく本書の著者・太田光ということになるでしょう。向田邦子を知らない世代でありながらいつか知りたいと思っていた私にとって、好きなお笑い芸人のひとり太田光が彼女について熱く語った本書はまさにうってつけのものでした。

 この本を読んでいるとあと20年早く、つまり著者と同じ頃に生まれて彼女のドラマをリアルタイムで観たかったなと思わされます。なぜなら「子供の頃に彼女の作品に出会えてよかった」という気持ちが強く伝わってくる作品だからです。やはり成人してから観るのと子供の頃に観るのとでは吸収力が全然違います。

 また、太田光がいかに向田作品を愛し、彼女にいい意味で嫉妬しているということも伝わってきます。言いたいことをすべて口にしないと気が済まない自分に対して、向田邦子は言いたいことを言わなかった人だと彼…

全文を読む

小さな熱から始まる家族という病

小さな熱から始まる家族という病

昭和53年にTBSのドラマとして放送されたこの作品。電子書籍で登場したのは2012年のこと。まずは、こうした古い作品の電子書籍化に拍手を送りたいです。向田邦子の熱烈なファンでないかぎり、この1冊を探して本屋を歩き回るということもしないだろうし、どこにいてもどんな古い本でも稀少にも関係なくさっくりと手に入ってしまうこの簡易さは、作品の重みにあまりに反比例していますが、便利で、ありがたいことです。

じっくりと人間を読みたい、という欲求にかられ選んだ久々の向田作品。選択は間違っていませんでした。読後、どっと心の中のいろんな凝りがほぐされたような。素晴らしいのひとことにつきる1編です。

黒沼謙造は50代の大手建設会社部長。2人の子供を置いて出て行った元妻のあと、黒沼家に20歳で後妻に入ったのが朋子。それから13年間彼女は朝に昼に、自分の子供ではない杉男と龍二の面倒を見、姑を看取り、舅の世話も一気に引き受けた。そんな彼女の心のひだを中心に、話は展開してゆきます。

継母に慣れず、出て行った実母を慕う龍二。朋子を一番に理解し、ときに淡い思いを抱く杉尾。昇進をかけた橋…

全文を読む

ノスタルジーと豊かな情感と確かな生活の手ざわりを感じる極上の読み心地

ノスタルジーと豊かな情感と確かな生活の手ざわりを感じる極上の読み心地

向田邦子のエッセイを読むと、メゲる、かなり。巧すぎちゃって。文章を書いて口に糊している輩なら、いくらかは同じことを感じるのではないか。

ただし嫌みではない。ここが沢木耕太郎と違うところ。だから辟易せずにすむ。感情移入できる。やんなっちゃいながらもページをめくっていくことさえ可能だ。奇跡みたいな話だが、巧さの出てくる目の高さが私のようなへっぽこな生活人と同じところにあるので、スタイルに打ちのめされながらも、内容には魅了されてしまうことになる。それで今夜も向田邦子を読む。いやなんだか、書き手の思うつぼという感じだが。

しかしこの「父の詫び状」(彼女の第一エッセイ集)から立ち上ってくるさまざまな情緒の、匂やかさったらないもんだ。みずからの家族をめぐる、戦前戦中の体験を思い巡らし、しなやかな筆づかいで書きつづった一篇一篇に見られる、生活感のきわめて具体的な手ざわりや粒だった情緒のくっきりした味わい、自分の子供時代もこうだったとほとんど錯覚しそうになる。

子供であった向田自身や兄弟姉妹の言動が生き生きと鮮やかなのにビックリしていると、父親や母親の造形までちゃんと…

全文を読む

「向田邦子」のレビュー・書評をもっと見る

「向田邦子」の本・小説

新装版 父の詫び状 (文春文庫)

新装版 父の詫び状 (文春文庫)

作家
向田邦子
出版社
文藝春秋
発売日
2005-08-03
ISBN
9784167277215
作品情報を見る
字のないはがき

字のないはがき

作家
西加奈子
向田邦子
角田光代
出版社
小学館
発売日
2019-05-22
ISBN
9784097268482
作品情報を見る
新装版 霊長類ヒト科動物図鑑 (文春文庫)

新装版 霊長類ヒト科動物図鑑 (文春文庫)

作家
向田邦子
出版社
文藝春秋
発売日
2014-07-10
ISBN
9784167901417
作品情報を見る
思い出トランプ (新潮文庫)

思い出トランプ (新潮文庫)

作家
向田邦子
出版社
新潮社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784101294025
作品情報を見る
男どき女どき (新潮文庫)

男どき女どき (新潮文庫)

作家
向田邦子
出版社
新潮社
発売日
1985-05-28
ISBN
9784101294049
作品情報を見る
眠る盃 (講談社文庫)

眠る盃 (講談社文庫)

作家
向田邦子
出版社
講談社
発売日
1982-06-11
ISBN
9784061317680
作品情報を見る
新装版 眠る盃 (講談社文庫)

新装版 眠る盃 (講談社文庫)

作家
向田邦子
出版社
講談社
発売日
2016-01-15
ISBN
9784062932950
作品情報を見る
思い出トランプ

思い出トランプ

作家
向田邦子
出版社
新潮社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784103382010
作品情報を見る

「向田邦子」人気の作品ランキングをもっと見る

「向田邦子」の関連画像・写真

「向田邦子」の関連画像・写真をもっと見る