育成の星、ドラ6のメシア、1型糖尿病、再起の元エース。阪神のサウスポーがペナントを熱くする
『善と悪 江夏豊ラストメッセージ』(江夏豊、松永多佳倫/KADOKAWA メディアファクトリー)
今期の阪神タイガース投手陣は、個性豊かなサウスポーを多数擁している。 高校時代のウイルス感染がもとで1型糖尿病を発症し、インスリン注射を打ち続けながら、昨年ついにリーグ2位の防御率を記録するなど、抜群の安定感を示した岩田稔。 今期初登板の神宮ではスワローズの新4番・雄平に一発を浴びたものの、ここ数年タイガースのエース格として君臨し続け、昨シーズン後の契約更改では生涯タイガースを宣言。今期は昨年のリベンジを期すシーズンとなる、ポーカーフェイス・能見篤史。 昨年4月、キラ星のごとく1軍デビュー。ドラフト6位と下位指名での入団だったにも関わらず、球の出どころが見づらい独特のフォームで5勝をあげるなどシーズンを通してチームに貢献した岩崎優。
そして今年、育成枠から這い上がって支配下登録を勝ち取るとオープン戦でも結果を出し続け、ついに4月2日の神宮で2回無失点と鮮烈な1軍デビューを果たした島本浩也(ちなみに岩崎の初登板も同じ日付、昨年の4月2日である)…