【ダ・ヴィンチ2018年2月号】佐藤正午特集番外編

嘘を本当に見せる――佐藤正午とはいかなる作家であるのか 編集I 『ジャンプ』(2000年刊)を読んで無性にお会いしたくなって佐世保にうかがって以来、ずっと追いかけてきた作家・佐藤正午さん。 その後も新刊が出るたびに取材依頼をしたり、本誌のさまざまな…
嘘を本当に見せる――佐藤正午とはいかなる作家であるのか 編集I 『ジャンプ』(2000年刊)を読んで無性にお会いしたくなって佐世保にうかがって以来、ずっと追いかけてきた作家・佐藤正午さん。 その後も新刊が出るたびに取材依頼をしたり、本誌のさまざまな…
又吉直樹の芥川賞受賞により、これまでにない盛り上がりを見せている文学賞。雑誌『中央公論』の中央公論新社主催の文学賞が2つ続けて発表となった。 時代を代表する優れた小説・戯曲に贈られる、「第51回谷崎潤一郎賞」は江國香織『ヤモリ、カエル、シジミ…
“死して百有余年、怨霊として甦り「本もの」の宇治十帖を語り始めた紫式部。一方、海賊たちは瀬戸内に跋扈し、蝦夷の末裔は孤島で殺人術を研き、奥州の武士たちは太刀と黄金を全国に運んでいた。いくつもの物語は次第に交錯し、やがてひとつの像を結ぶ…” 圧…
永遠に読み継がれる寓話『青い鳥』の江國香織新訳版。幸福を探してさまようティルティルとミティルを通じて、自身にとって本当の幸福とは何かを改めて考えさせてくれる。挿絵と装幀をベテランの宇野亜喜良が担当し、大人向け小説としての味わいが楽しめる。
江國香織のみずみずしい言葉と、「第1回白泉社MOE絵本グランプリ」最高賞を受賞した新鋭のずば抜けた色彩センスが織りなす、詩情あふれる世界。狭い世界を抜け出して、広く美しい世界を自由に飛び回るちょうちょに、自分を重ねてみたくなる、想像力豊かな絵…
マールと一番の仲良しのおばあちゃんが、ある日ばったりと倒れた。話をすることができなくなったおばあちゃん。でも、マールにだけはおばあちゃんの言いたいことがよく分かる。世代を超えた2人の強い絆を描いた絵本。陰影に富んだ絵柄も魅力的。
カンザス州の広大な平原に住む少女ドロシーは、大きな竜巻に家ごと飛ばされてしまう。たどり着いた先は、4人の魔女がいるマンチキンの国。魔法使いのオズの助けを求めて、ドロシーは長い旅に出る。現代版おとぎ話の名作を、人気作家が豊潤かつ美しい文章で翻…
いい匂い。あの街の夕方の匂い――人生の黄昏時を迎え、一人で暮らす雛子のもとを訪れる様々な人々。息子たち、友人、そして誰よりも言葉を交わすある大切な人。人々の秘密が解かれる時、雛子の謎も解かれる。闇の扉を開く新しい長編。記憶と愛を巡る物語。