映画「この世界の片隅に」のルーツとして再注目されている『マイマイ新子』が緊急文庫化!
「マイマイ新子と千年の魔法」ジャケット
戦争の傷を負いながらも懸命に生きる人々が、変わりゆく時代の中で成長する日々を懐かしくも切なく描いた『マイマイ新子』が緊急文庫化し、2017年6月8日(木)に発売される。
クラウドファンディングで制作資金を集めた作品ながら、上映館は200以上に広がり興行収入も20億円を超えた大ヒットアニメ映画「この世界の片隅に」。そのルーツとして今にわかに再注目を浴びているのが片渕須直監督の前作「マイマイ新子と千年の魔法」。同映画の原作である『マイマイ新子』が、片渕監督の「解説」、浦谷千恵作画監督の描き下ろし挿画付きで蘇る。
新子はマイマイ(つむじ)をピンと立て、妹や友達と今日も元気に駆けまわる。大好きなおじいちゃんが作ってくれたハンモックは2人だけの秘密―。
イラスト「広島」
同書は昭和30年代の山口県国衙(こくが)が舞台で、芥川賞作家・高樹のぶ子の自伝的小説だ。「この世界の片隅に」と同様に日常を丁寧に表現している作品で、空想好きな小学3年生の少女・新子と、東京からの転校生で引っ込み思案な少女・貴伊子らとの暮らしが生き生きと…