大人気コミック『orange』完結後に描かれた2つの物語――菜穂と須和は後悔からどう立ち上がったのか?
『orange第6巻‐未来‐』(双葉社)
2015年秋、大反響の中で惜しまれつつ5巻で完結した高野苺の青春SFラブストーリー『orange』(双葉社)。その後は実写映画やアニメにもなり、いろいろなカタチで『orange』ワールドを繰り返し味わってきたファンも多いことだろう。そんなファンに朗報だ! なんと「終ってしまった」と思っていた物語に、続巻の『orange第6巻‐未来‐』が登場したのだ。
まずは『orange』を知らない方のためにおさらいしておこう。『orange』とは青年コミック誌『月刊アクション』で連載されていたコミック作品。同じ高校に転校してきた同級生の翔(かける)を自殺から救えなかったことを後悔する菜穂、須和、貴子、アズ、萩田の仲良し5人組が、26歳になり、過去の自分に手紙を書き、その手紙を受け取った高校生の菜穂たちが「未来」を変えていこうと奮闘する青春群像ストーリーだ。
叙情豊かな長野の松本を舞台に、まぶしいほどに「青春」なキャラクターたちが友情を深め合う姿や、好きなのに相手を傷つけてしまう…そんな純度の高い菜穂と翔の恋の行方など魅…