黒柳徹子「今でも寝る前に本を読む」42年ぶりの続編『続 窓ぎわのトットちゃん』執筆に至った想いを語る
国内で800万部、世界では2500万部を売り上げた黒柳徹子氏の自伝的小説『窓際のトットちゃん』。「落ち着きがない」という理由で小学校を退学になったトットちゃんこと黒柳氏が、自由な校風のトモエ学園へ転校。のびのびとした毎日を過ごす様子を綴った一冊です。
その42年ぶりの続編として先日刊行されたのが、『続 窓ぎわのトットちゃん』。黒柳氏がまだ小学生だった頃の、幸せな生活から本書はスタート。次第に戦争の影が忍び寄り、父は出征、母とトットたちは青森へ疎開します。父の出征の日、疎開先へ行く列車での出来事など、辛い毎日の中でも黒柳氏独特のユーモラスでチャーミングな着眼点は健在。独自の視点で当時の出来事がまるで昨日のように鮮やかに描かれるからこそ、日常を壊していく戦争のむごさが際立ちます。 終戦後、トットは東京へ戻って女学校へ入学。自分の才能がどこにあるのかと悩みながらも「子どもに上手に絵本を読んであげられるお母さんになる」ためにNHKのオーディションを受験します。そこから女優の道を進み始め、ニューヨークへ留学に行くまでで本書は幕を閉じるのですが、こちら…