細野不二彦
- 職業・肩書き
- マンガ家
- ふりがな
- ほその・ふじひこ
目次
プロフィール
最終更新 : 2018-06-08
1979年デビュー。95年、『ギャラリーフェイク』『太郎(TARO)』で第41回小学館漫画賞受賞。他の代表作は『さすがの猿飛』『電波の城』など。
「細野不二彦」のおすすめ記事・レビュー
-
レビュー・書評
親子で知る“東日本大震災から10年後の物語”──「3.11」の記憶を風化させないために語り継ごう
『きみは「3.11」をしっていますか? 東日本大震災から10年後の物語』(細野不二彦:著、平塚真一郎:著、井出明:著、河北新報社:著/小学館)
2021年3月11日で、あの2011年3月11日に発生した「東日本大震災」から10年となった。メディアでは連日、追悼番組や検証番組が放送されたが、1週間も過ぎればほとんど取り上げられなくなった。現在はコロナ禍でもあり、やむを得ないことなのかもしれないが、それでもやはり10年の経過による「記憶の風化」を感じてしまう。特にいわれているのが、震災を知らない世代にどう伝えていくのか、ということだ。『きみは「3.11」をしっていますか? 東日本大震災から10年後の物語』(細野不二彦:著、平塚真一郎:著、井出明:著、河北新報社:著/小学館)では、子供たちに震災のことを正しく知ってもらうため、漫画や新聞社のデータなどを使って分かりやすく「3.11」を伝えている。
本書は基本的に、震災を知らない世代のために作られているので、まえがきなどのメッセージも子供向けに発信されている。本文の文字も大きめで、漢字にはすべてふりがな…
暗黒の太陽JAZZのもと、繰り広げられる青春
「さすがの猿飛」「ギャラリーフェイク」などを作ってきた、細野不二彦の作品。 大学のジャズ研究会でサックスプレイヤーだった菊池オサムが大学中退し、真のミュージシャンになっていく物語である。 ここでは、あえてプロミュージシャンでなく、ミュージシャンとしておく。これはサクセスストーリーではなく、現実に直面した若者たちのリアルな悩みを明るく描いた青春グラフティなのかもしれない。 特筆すべきなのは、物語全般に溢れるJAZZテイストである。オサムがプレイする楽器はギターやピアノではなく、テナーサックスである。ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズをはじめとした、テナーサックスの名プレイヤーは数知れない。テナーサックスとは、ジャズバンドではフロントマンをつとめるリード楽器なのである。 テイストはガジェットだけではない。オサムが自分に才能がないと行き詰まり、友人の誘いで、マリファナ(本当は普通のタバコ)を吸ってしまうエピソードなども、まさしくJAZZテイストなのである。 プロのミュージシャンの生活も、リアルに描かれている。若いミュ…
「細野不二彦」のレビュー・書評をもっと見る