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堺屋太一

職業・肩書き
作家
ふりがな
さかいや・たいち

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1935年、大阪府大阪市生まれ。本名は池口小太郎。元通産官僚であり、小説家及び経済評論家としても活躍。高校時代は社会科学研究会に所属し、カール・マルクスの著書『資本論』などを読みふける。1956年、東京大学に入学。工学部建築学科に進もうとするが、経済学への興味から経済学部へ転入し、優秀な成績で卒業した。1960年4月、通商産業省(現在の経済産業省)へ入省。日本での万博開催を提案し、1970年の「大阪万博」の企画及び実施に携わり、成功を収める。1975年、通産省に在職中に、石油が断たれた日本を描いたシュミレーション小説『油断!』(1975年、日本経済新聞社)で作家デビューを果たす。1978年に同省を退官し、作家としての執筆活動を開始する。『団塊の世代』(1976年、講談社)は、第一次ベビーブーム世代を「団塊の世代」と位置づけ注目される。1998年7月から2000年12月まで、小渕恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁(現在の内閣府)長官を務め、2002年に東京大学先端科学技術研究センター客員教授に、2004年には早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授に就任。2008年には、関西学院大学大学院経営戦略研究科客員教授に就任した。2010年には大阪維新の会の支援団体である「経済人・大阪維新の会」の最高顧問に就任、橋下徹氏及び大阪維新の会のブレーンとされた。2019年2月8日、多臓器不全のため、83歳で死去。後の「故堺屋太一氏を偲ぶ会」では、橋本氏が弔辞を述べた。

「好きなことを見つけることこそ人生で一番の仕事である。」「好きなことをやらないと必ず後悔しますよ。」「仕事というのは自らを高める修行である。」など、数多くの名言も残しており、多方面で影響を与えた。

主な著書に、「知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる」(1990年、PHP研究所)、「豊臣秀長 ある補佐役の生涯」(1985年、PHP研究所)、「秀吉 夢を超えた男」(1996年、日本放送出版協会)など多数ある。「秀吉」は、第35作目NHK大河ドラマ「秀吉」(1996年1月~12月放送、全49話)の原作となった。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1991年
第7回正論大賞
1994年
第6回ルイーズ・ポメリー賞

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  • レビュー・書評

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著者の堺屋太一氏は、イベントに関しての考え方はすべてバックキャストで、「未来像=最後になるべき形や姿」をイメージしてから、「現在の姿=いろいろな準備や前の段取り」をされる方です。たしかにこの方法ですと、ぶれずにいいものができそうですが、なかなか凡人には、最初の構想段階から最後の姿をイメージすることは難しいものです。

また、事前の打ち合わせに大変な労力と時間を使い、質の高いイベントに仕上げる点や、常に新しいものを追いかける著者の姿勢には大変学ぶべきものがあります。

そんな著者の原点は、通産省時代の大阪万博のプロデューサーにあります。そこでの成功体験を踏まえて、「人を呼ぶ」ということはどういった仕掛けかについて解説をされているのが本書の内容です。上海万博では、日本産業館というパビリオンをすべて民間のお金だけで出展、最終的に黒字で終了しました。そのお金を集める手法もさることながら、イベントを成功させるためにコンセプトをぶらさないこと、合同会社という時限立法の組織のことなど参考になる点が多々あります。

そしてそれを成功させるためには、大企業の終身雇用、年功序列…

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作家
堺屋太一
出版社
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発売日
2005-12-01
ISBN
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