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「桜木紫乃」のレビュー・書評

「泣いてしまった」の声が続出! 桜木紫乃×写真家の中川正子がタッグを組んだフォトストーリー『彼女たち』

「泣いてしまった」の声が続出! 桜木紫乃×写真家の中川正子がタッグを組んだフォトストーリー『彼女たち』

なぜ私の人生って、こんなものなんだろう…。頑張りが必ず報われるわけではないこの世の中では、虚しくなり、心が堕ちる日がある。『彼女たち』(桜木紫乃:著、中川正子:写真/KADOKAWA)は、そんな日にこそ、そっと開いてほしい心のお守りだ。 本作は直木賞…

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家族のこじれた関係を見直したい方へ。中央公論文芸賞受賞の話題作『家族じまい』

家族のこじれた関係を見直したい方へ。中央公論文芸賞受賞の話題作『家族じまい』

家族とのあいだで起こる問題は厄介だ。他人との問題よりも、完全に断つことが難しい。加えて、問題に対する姿勢が家族の中でずれると、精神的負荷が大きくなる。家族なのにわかりあえないもどかしさが生じるからだ。自分の考えを貫く、相手の考えを受容する…

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廃墟になったラブホテルでヌード撮影!? 持て余す想いを受け止めるラブホテルを舞台に描かれる人々の性と生

廃墟になったラブホテルでヌード撮影!? 持て余す想いを受け止めるラブホテルを舞台に描かれる人々の性と生

大人になって、驚いたことがいくつかある。子どものころ憧れた自由は、輝かしいだけのものではなかった。恋愛だって、楽しいばかりとは限らない。自由に伴う寄る辺なさと、恋の悲しみ、愛の煩わしさを抱え、見渡す限りの道なき未来を前にして、呆然と立ち尽…

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『ホテルローヤル』の桜木紫乃が描く、ミステリアスな男と女たちが見せる性愛の世界

『ホテルローヤル』の桜木紫乃が描く、ミステリアスな男と女たちが見せる性愛の世界

楽しみな映画がある。タイトルは『ホテルローヤル』。原作はラブホテルを舞台にした連作短編集で2013年に直木賞を受賞した。各世代の名優、波瑠さん、松山ケンイチさん、安田顕さんが出演するので話題性もある。来る11月13日に公開が決定した。 著者である桜…

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ストリッパーを辞め、札幌で店を営む。泥臭さとかっこよさが全編に流れる大人の小説『裸の華』

ストリッパーを辞め、札幌で店を営む。泥臭さとかっこよさが全編に流れる大人の小説『裸の華』

ついさっきまでオーダーを取ってお酒を運んでいた女性が、ショータイムになった途端、ステージで踊り出す。そして汗を拭って、何食わぬ顔で戻ってくる。私はそういうお店に行くのが大好きだ。きっと、踊りたくてここで働いているのだろう。この体に手足が付…

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死ぬまで踊りたい――直木賞作家・桜木紫乃が描く、踊り子の矜持と生き様とは?

死ぬまで踊りたい――直木賞作家・桜木紫乃が描く、踊り子の矜持と生き様とは?

「僕ね、死ぬんだ」ひときわ元気そうな声だった。「いつなの」やさしく訊ねた。 桜木紫乃さんの小説『裸の華』(集英社文庫)で、いちばん印象に残っているのはこの場面だ。怪我が原因で引退した元ストリッパーのノリカのもとを、かつての常連・オガちゃんが…

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『ダ・ヴィンチ』2018年11月号「今月のプラチナ本」は、桜木紫乃『ふたりぐらし』

『ダ・ヴィンチ』2018年11月号「今月のプラチナ本」は、桜木紫乃『ふたりぐらし』

『ふたりぐらし』 ●あらすじ● 元映写技師の信好は、映画関係の仕事で身を立てようとするも上手くいかず、妻の紗弓が看護師として働きながら家計を支えている。信好と母親の死別を描いた「こおろぎ」や、紗弓が不安に駆られてメールを盗み見てしまう「ごめん…

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隣の家の中を覗きたい女が解き明かす家の歴史とは【芥川賞受賞作】

隣の家の中を覗きたい女が解き明かす家の歴史とは【芥川賞受賞作】

昔住んでいた部屋に今は別の人が暮らしているなんて想像できない気がしていたが、ベランダに干された知らない誰かの洗濯物を見たとき、ああ、別に何も寂しがる必要なんてないのだと思った。家は住人とともにあらゆる形に成長していく生き物なのだろう。住む…

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