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山口恵以子

職業・肩書き
作家
ふりがな
やまぐち・えいこ

「山口恵以子」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

松本清張賞受賞作が電子化! 戦時下の上海で語られる、ある女の悲恋譚!

松本清張賞受賞作が電子化! 戦時下の上海で語られる、ある女の悲恋譚!

嫉妬に狂った女を表した般若のお面は、時に恐ろしく、時に悲しそうにも見える。愛されたいという願望と、愛されていないのだという悲哀。どんなに強かな知性の持ち主だろうと、大切な人に愛されていないという思いは、人を強くもすれば、弱くもする。この物語の主人公・八島多江子もそのひとり。愛する人への嫉妬からスキャンダルを逆手にとり人気画家にのしあがった過去を持つ女だ。

『月下上海』は長編エンターテイメント小説の登竜門、第20回松本清張賞受賞作。小説を書いて苦節数十年、普段は某企業の「食堂のおばちゃん」をしているという著者・山口恵以子自身のキャラクターとともに話題となっている。昭和初期の令嬢のファッションや上海の描写の華やかさ、読み始めれば一気に最後まで引っ張られる筆力に魅せられるに間違いない。

時は、昭和17年。八島財閥令嬢でありながら当代の人気画家でもある、八島多江子は、戦時統制化の日本を離れ、上海にやってきた。上海で個展を開き、自分の画風もさらに進化させるのが目的だったが、そこで、招聘元である中日文化協会に潜入していた憲兵大尉・槙庸平にある任務を強要されること…

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