特集番外編1 2010年7月号
すさまじい“意志”の力に圧巻。 編集P 『ダ・ヴィンチ』で働いていると、たくさんの作家さん、クリエイターの方々にお会いする機会があります。 そのときにいつも感じるのは、才能とは、“意志”の力が多分に作用するのだということ。 圧倒的な作品と才能のまえに、いつも、そのすさまじいまでの意志の力を感じて、鳥肌が立つのです。 自分を信じて、ひたすらに描き続けるその心。それはもしかしたら、自分ではなく、マンガという表現の力だったり、その表現がだれかに与える影響だったり、心を動かす読者の存在だったり、ひとによっては信じているものはちがうのかもしれません。信じる、という表現さえまちがっているのかもしれない。だけどとにかくその「なにか」を信じて打ち込み続ける集中力。意志の力。それがあるからこそ、だれもみたことのない、だれも触れたことのない作品が生まれるのだとおもうのです。 今回、著者の奥さんのスタジオにおじゃまして、2時間にわたるインタビューをさせていただいて(ぜんぜん足りないとおもうくらい充実していました!)、なによりも感じたのは、そのことでした。奥さんの…