ホラー×ミステリー×キャラクター! 怖いのにコミカル、しかも泣ける贅沢一級品
怖い話は苦手です。 『グレムリン』で泣き、『スクリーム』を観れば1週間も悪夢にうなされ、『リング』は小学生の妹を抱えて大絶叫(呆れた彼女は等身大ピカ●ュウを置いて逃亡、それを抱えてさらに叫び続けた中学生だったワタクシです)。 そんな私がおそらく生まれて初めてハマったホラー小説が小野不由美さんの「悪霊シリーズ」。「怖いだけだ」というホラーへの思い込みをがらりと変えた同作の、コミック版をここではご紹介します。 “KCなかよし”だからといって侮るなかれ。怖いったら怖い。はっきり言って、寝られません。でもやめられない! 止まらない! 原作は現在、『ゴーストハント』として大幅改稿のうえ絶賛復刊中ですが(嬉しすぎる)、復刊にいたるまでの空白期間をうめてくれていたのがこのコミック版。原作のイメージをそのままに、なおかつ独自の魅力をふんだんにプラスして再現しています。 旧校舎怪談、こっくりさん騒ぎに、人の消えるおぞましい屋敷、高級料亭で起きる呪い騒動…ひとつひとつのお話はハッキリ言って怖いです。夜は本当に寝られません。なのにコミ…