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寺地はるな

職業・肩書き
作家
ふりがな
てらち・はるな

プロフィール

最終更新 : 2019-11-18

1977年、佐賀県に生まれる。32歳で結婚と同時に大阪に転居。2012年、パート勤めの傍ら35歳から小説を書き始め、文芸誌へ応募するようになる。応募し始めて2年半ほど経った2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞。婚約を破棄されて傷心した主人公の女性が、あるきっかけから再生していく様子が柔らかいタッチで描かれた本作は、2015年6月に単行本化され、作家デビューを果たす。

恋愛や結婚、家族愛など、誰もが身近に感じられるテーマを独特の世界観で綴ることを得意としており、ファンタジーとも現実とも違う、斬新な設定が多い。他の著作に、『月のぶどう』、『今日のハチミツ、あしたの私』、『みちづれはいても、ひとり』、『架空の犬と嘘をつく猫』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』など多数。『小説宝石』(光文社)2018年12月号にてエッセイ『きもちわるいタイトル』が掲載されるなど、小説以外の作品の発表実績もある。

作家としてデビューする前から、ブロガーとしても活動。はてなブログにて自身のブログ『悩みは特にありません』をスタート。ブログ開始のきっかけは「自身が手がける作品にブログを取り上げたかった」という理由から。家事や仕事の隙間時間を使って、日常のちょっとした出来事をブログに綴ったりtwitterでつぶやいたりしている。また、Instagramには読書記録をアップしている。

「寺地はるな」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

放火犯の疑いがある女と失踪した弟。真面目で律儀なはずの弟の真実の姿に、兄はたどり着けるのか──

放火犯の疑いがある女と失踪した弟。真面目で律儀なはずの弟の真実の姿に、兄はたどり着けるのか──

『希望(きぼう)のゆくえ』(寺地はるな/新潮社)

 先日、ひさしぶりに父に会って驚いた。最近料理に凝っているそうで、スマートフォンでレシピを検索し、手際よく美味しい食事を作る。「そんな人だったっけ?」と思うのは、自分の中に「亭主関白な昭和の父親」というイメージがあったからだ。が、振り返れば、私は家事をしなかった昔の父に、「お父さんって亭主関白な人だよね?」などと確認したことはなく、勝手なイメージを抱いていただけだ。友人、同僚、周囲の誰にも、「本当はどんな人ですか?」とたずねたことはない。

 そんな事柄により深く向き合わざるを得なくなったのが、『希望(きぼう)のゆくえ』(寺地はるな/新潮社)の主人公・柳瀬誠実(やなせ・まさみ)だ。

 34歳の誠実は、妻とふたり、言いたいことを呑み込みながらもつつがなく暮らしている。そんなある日、誠実のもとに母からの電話が入った。弟の希望(のぞむ)が、仕事中に、ボヤ騒ぎを起こした女性とともに姿を消してしまったというのだ。「かけおちじゃないかって言われたのよ」。母は弟の失踪を、「古めかしすぎてむしろ滑稽にすら感じられる」…

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「今月のプラチナ本」は、寺地はるな『夜が暗いとはかぎらない』

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『夜が暗いとはかぎらない』

●あらすじ● 舞台は大阪市近郊の暁町にある、「あかつきマーケット」。閉店が決まっているにもかかわらず、マスコットキャラクターのあかつきんが突然失踪してしまう。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているらしい。次第に「しっぽを掴むと幸せになれる」という噂まで流れ始め……。表題作「夜が暗いとはかぎらない」など、暁町で暮らす人々のささやかな日常を描いた、13作からなる連作短編集。 てらち・はるな●1977年、佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビュー。そのほかの著書に『ミナトホテルの裏庭には』『月のぶどう』『今日のハチミツ、あしたの私』『大人は泣かないと思っていた』『正しい愛と理想の息子』など。

寺地はるなポプラ社 1600円(税別) 写真=首藤幹夫

編集部寸評  

芦田さんは、不幸せやったんですか? 「あかつきん」の中の人の物語と、あかつきんとすれ違う人々のワンシーンを描いた13の掌編。大事件は起きない、だが平凡な人生の中に、どれほどの悲しみや後悔、安…

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この物語のどこかに“あなた”がいる! 閉店が決まった“あかつきマーケット”のマスコットが突然失踪!?『夜が暗いとはかぎらない』

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『夜が暗いとはかぎらない』(寺地はるな/ポプラ社)

 世界は自分だけのものじゃない、と初めて気づいたのはいつのことだっただろう。今でもときどき、考える。たとえば電車に乗ったとき、その場にいる全員にそれぞれの人生があるのだということ。見ず知らずの他人だけじゃない。よく知っていると思い込んでいる家族や、友達や、恋人。みんな自分とは違う視界でものを見て、似ているようで異なる価値観を携え、自分とは違う繋がりのなかで生きているのだということ。世界は今この瞬間も、輪つなぎでどんどん、広がっている。『夜が暗いとはかぎらない』(寺地はるな/ポプラ社)を読んで味わったのは、あたりまえなのにどこかなじまない、その不思議な実感だった。

 物語のダイナミックさで一気読みを余儀なくされる作品もあれば、噛みしめながらじっくり味わいたい作品もある。『夜は暗いとはかぎらない』は後者だ。10以上の店がひしめきあう「あかつきマーケット」を中心に暮らす人々を描いた連作短編集……なのだが、登場する人々がとにかく多い。

 第1話の主人公は、あかつきマーケットのキャラクター、あかつきんの考案…

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“出来の悪いほう”と呼ばれてきた弟。母の突然死で転機が!「ワイン作り」を通して生き方を見つめなおす再生の物語

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『月のぶどう』(寺地はるな/ポプラ社)

 たしか、成人祝いの席でのことだ。はじめてのワインの味に、大人たちはなぜこんなものを好きこのんで飲むのだろうと、顔をしかめたのを覚えている。それから幾年、わたしは「こんなもの」を大喜びで飲むようになった。人生、なにがどう変わってしまうか、自分でもわからないものだなと思う。

『月のぶどう』(寺地はるな/ポプラ社)の主人公・歩も、変化に向き合わざるをえなくなった人間のひとりだ。

 歩の実家は、曽祖父が興し、母が発展させてきたワイナリー。歩は、優秀な双子の姉・光実と比べられ、「出来の悪いほう」と呼ばれてきた。光実は、カリスマ社長である母に期待され、ワインづくりにかける情熱も持っている。歩はいつしか家業から目を背けるようになり、家を離れて進学するが、その大学も中退。勤めに出たものの長くは続かず、今は叔母の経営するカフェでアルバイトをして暮らしている。もうすぐ26歳になるのだ、しっかりしなければならないのはわかっている。だが、姉のように「どうしてもやりたい」と思えることもない。くすぶる歩に、運命は強制的な転機を用意した。…

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人生が分からなくなったときに読みたい! 生きづらさを抱えるすべての大人に送る感涙小説

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『大人は泣かないと思っていた』(寺地はるな/集英社)

 就職や結婚、転職、死別。大人になると、さまざまな出来事を乗り越えなければいけない転機がやってくる。中でも、辛い出来事に遭遇すると、私たち大人はつい歯を食いしばったり、笑ったりして目の前で起こるあらゆる出来事に対応しようと頑張ってしまうが、時には思いの丈を吐き出し、子どものように素直に感情を表現することも大切なのかもしれない。そう思わせてくれるのが『大人は泣かないと思っていた』(寺地はるな/集英社)だ。

 著者の寺地氏は2014年に『ビオレタ』(ポプラ社)でポプラ社新人賞を受賞し、『月のぶどう』(ポプラ社)や『みちづれはいても、ひとり』(光文社)といった傑作を著してきた、今大注目の実力派作家である。

 そんな彼女が手がけた本書には、恋愛や結婚、友情、絆など「家族の形」を前に、生きづらさを感じる大人たちが前向きに歩き出す姿が7編収録されている。家族や愛、人生とはなんなのかという疑問に自分らしい答えを導き出させてくれる本書は、大人な私たちの心に強さも与えてくれる。

 物語は農協に勤める時田翼のエピソード…

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「寺地はるな」の本・小説

どうしてわたしはあの子じゃないの

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作家
寺地はるな
出版社
双葉社
発売日
2020-11-18
ISBN
9784575243475
作品情報を見る
やわらかい砂のうえ

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作家
寺地はるな
出版社
祥伝社
発売日
2020-07-14
ISBN
9784396635893
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大人は泣かないと思っていた

大人は泣かないと思っていた

作家
寺地はるな
出版社
集英社
発売日
2018-07-26
ISBN
9784087711448
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水を縫う

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作家
寺地はるな
出版社
集英社
発売日
2020-05-26
ISBN
9784087717129
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彼女が天使でなくなる日

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作家
寺地はるな
出版社
角川春樹事務所
発売日
2020-08-31
ISBN
9784758413596
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リアルプリンセス

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作家
寺地はるな
飛鳥井千砂
島本理生
加藤千恵
藤岡 陽子
大山淳子
出版社
ポプラ社
発売日
2017-01-11
ISBN
9784591152409
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リアルプリンセス (ポプラ文庫)

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作家
寺地はるな
飛鳥井千砂
島本理生
加藤千恵
藤岡 陽子
大山淳子
出版社
ポプラ社
発売日
2019-04-04
ISBN
9784591162767
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今日のハチミツ、あしたの私 (ハルキ文庫)

今日のハチミツ、あしたの私 (ハルキ文庫)

作家
寺地はるな
出版社
角川春樹事務所
発売日
2019-03-13
ISBN
9784758442404
作品情報を見る

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