KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

寺地はるな

寺地はるな
職業・肩書き
作家
ふりがな
てらち・はるな

プロフィール

最終更新 : 2021-06-15

1977年、佐賀県に生まれる。32歳で結婚と同時に大阪に転居。2012年、パート勤めの傍ら35歳から小説を書き始め、文芸誌へ応募するようになる。応募し始めて2年半ほど経った2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞。婚約を破棄されて傷心した主人公の女性が、あるきっかけから再生していく様子が柔らかいタッチで描かれた本作は、2015年6月に単行本化され、作家デビューを果たす。

恋愛や結婚、家族愛など、誰もが身近に感じられるテーマを独特の世界観で綴ることを得意としており、ファンタジーとも現実とも違う、斬新な設定が多い。他の著作に、『月のぶどう』、『今日のハチミツ、あしたの私』、『みちづれはいても、ひとり』、『架空の犬と嘘をつく猫』、『大人は泣かないと思っていた』、『正しい愛と理想の息子』『夜が暗いとはかぎらない』『わたしの良い子』『希望のゆくえ』『水を縫う』『雨夜の星たち』など多数。『小説宝石』(光文社)2018年12月号にてエッセイ『きもちわるいタイトル』が掲載されるなど、小説以外の作品の発表実績もある。

作家としてデビューする前から、ブロガーとしても活動。はてなブログにて自身のブログ『悩みは特にありません』をスタート。ブログ開始のきっかけは「自身が手がける作品にブログを取り上げたかった」という理由から。家事や仕事の隙間時間を使って、日常のちょっとした出来事をブログに綴ったりtwitterでつぶやいたりしている。また、Instagramには読書記録をアップしている。

「寺地はるな」のおすすめ記事・レビュー

「学生時代だったら、ぜったい仲良くならなかった」と実際に言われた。中学時代の「友達」と大人の「友達」の価値観。寺地はるなさんインタビュー

「学生時代だったら、ぜったい仲良くならなかった」と実際に言われた。中学時代の「友達」と大人の「友達」の価値観。寺地はるなさんインタビュー

 今年、『川のほとりに立つ者は』で2023年本屋大賞9位に入賞した寺地はるなさん。2021年には『水を縫う』で河合隼雄物語賞を受賞するなど、さまざまな賞にもノミネートされ、今もっとも注目されている作家の一人だ。そんな寺地さんの最新作『わたしたちに翼はいらない』(新潮社)は地方都市を舞台に、人間関係のしがらみから抜け出せずにもがく人たちを描いた物語。発売前重版も決定し、ますます注目を集める同作に、寺地さんがこめた想いとは。 (取材・文=立花もも 撮影=後藤利江)

「学生時代に知り合っていたら、ぜったい仲良くならなかったですよね」と実際に言われた

――本作では“友達”って何なんだろうと考えさせられました。中学時代の同級生で、地元の王様だった大樹と結婚し、そのまま人間関係を保ち続けている莉子。友達はいないと言い切る、シングルマザーの朱音。かつて自分をいじめていた大樹と会社で再会し、恨みを募らせる園田。地方都市に生きる人たちのしがらみも、ひしひしと迫ってきて。

寺地はるなさん(以下、寺地) 良くも悪くも、学生時代のことを引きずり続けてしまうことってありますよね…

全文を読む

「2023年本屋大賞」決定!! 大賞は凪良ゆう『汝、星のごとく』 全ノミネート作の順位を発表!

「2023年本屋大賞」決定!! 大賞は凪良ゆう『汝、星のごとく』 全ノミネート作の順位を発表!

『汝、星のごとく』で「2023年本屋大賞」を受賞した凪良ゆうさん

 全国の書店員が選ぶ、いま一番売りたい本を決める「本屋大賞2023」の受賞作が4月12日決定した。

 20回目となる今回のノミネート作品10作の中から大賞に選ばれたのは、凪良ゆう氏の『汝、星のごとく』(講談社)!

2023年本屋大賞受賞作 『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)

『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)

【あらすじ】 風光明媚な瀬戸内の島。高校時代に恋人同士になった暁海と櫂。卒業後、次第に広がるふたりの間の溝……。途方もない痛みを抱えながら、それでも自分の人生をつかもうとあがくふたりの姿は、きっと、不器用で正しく生きられない私たちにとって、新たな救いとなるに違いない。

【著者プロフィール】 凪良ゆう●京都市在住。2007年に初著書が刊行されデビュー。BLジャンルでの代表作に21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で本…

全文を読む

本日発表! 「本屋大賞2023」を受賞するのはどの作品? ノミネート10作総ざらい

本日発表! 「本屋大賞2023」を受賞するのはどの作品? ノミネート10作総ざらい

 いよいよ本日4月12日(水)、「本屋大賞2023」が発表される。全国の書店員が選ぶ「いま一番売りたい本」を決めるこの賞のノミネート作は今年も個性豊か。ハラハラドキドキのミステリーがあれば、胸を締め付けるラブストーリーも、人を感動に導く希望の物語もある。一体、どの作品が受賞するのか。大賞発表前にノミネート10作をおさらいしよう。

全文を読む

自分の言葉を取り戻したい──切実な思いが、わたしを変える《寺地はるなインタビュー》

自分の言葉を取り戻したい──切実な思いが、わたしを変える《寺地はるなインタビュー》

 声に出すことなく、飲み込んでしまう言葉がある。おかしいと思っても、周囲を気にして声を上げられない。立場上、「こんなことは言えない」と自重する。小学4年生の息子を持つ坂口希和も、日々言葉を飲み込み続けている女性だ。今では、“声の在りか”すらわからなくなっている。

(取材・文=野本由起 撮影=下林彩子)

「数年前から“自分の機嫌は自分で取る”“上機嫌でいることは大人のマナー”と言われるようになりましたよね。確かにそれはよいことですが、他人から押し付けられると抑圧のようにも感じられます。“嫌だな”とか“私はこう思う”と意見を表明することが、不機嫌であるかのように取られるのは息苦しいこと。それに、自分以外に大事な人がいると余計にものを言いづらくなるような気もしていたんです。私にも子どもがいますが、自分の発言によって子どもの立場に影響があったらどうしようと、わが子を人質に取られているような感覚があって。そうやって言葉を飲み込んできた人の意識が、変化していくさまを描きたいと思いました」  執筆中、新型コロナウイルス感染症が広まったことも、作品のトーンに影響を…

全文を読む

「寺地はるな」のおすすめ記事をもっと見る

「寺地はるな」のレビュー・書評をもっと見る

「寺地はるな」の本・小説

こまどりたちが歌うなら

こまどりたちが歌うなら

作家
寺地はるな
出版社
集英社
発売日
2024-03-26
ISBN
9784087718645
作品情報を見る
どうしてわたしはあの子じゃないの

どうしてわたしはあの子じゃないの

作家
寺地はるな
出版社
双葉社
発売日
2020-11-18
ISBN
9784575243475
作品情報を見る
希望のゆくえ (新潮文庫 て 12-1)

希望のゆくえ (新潮文庫 て 12-1)

作家
寺地はるな
出版社
新潮社
発売日
2024-02-28
ISBN
9784101049519
作品情報を見る
川のほとりに立つ者は

川のほとりに立つ者は

作家
寺地はるな
出版社
双葉社
発売日
2022-10-20
ISBN
9784575245721
作品情報を見る
わたしたちに翼はいらない

わたしたちに翼はいらない

作家
寺地はるな
出版社
新潮社
発売日
2023-08-18
ISBN
9784103531920
作品情報を見る
私たちの特別な一日: 冠婚葬祭アンソロジー (創元文芸文庫)

私たちの特別な一日: 冠婚葬祭アンソロジー (創元文芸文庫)

作家
飛鳥井千砂
寺地はるな
雪舟えま
嶋津 輝
高山羽根子
町田そのこ
出版社
東京創元社
発売日
2023-11-20
ISBN
9784488803100
作品情報を見る
やわらかい砂のうえ(祥伝社文庫て4-1) (祥伝社文庫 て 4-1)

やわらかい砂のうえ(祥伝社文庫て4-1) (祥伝社文庫 て 4-1)

作家
寺地はるな
出版社
祥伝社
発売日
2024-01-12
ISBN
9784396350291
作品情報を見る
大人は泣かないと思っていた

大人は泣かないと思っていた

作家
寺地はるな
出版社
集英社
発売日
2018-07-26
ISBN
9784087711448
作品情報を見る

「寺地はるな」人気の作品ランキングをもっと見る

「寺地はるな」の関連画像・写真

「寺地はるな」の関連画像・写真をもっと見る