大人気警察小説シリーズ第3弾! 何重ものトラップの先に、想像を絶する展開が待ち受ける『犯人に告ぐ3 紅の影』
〈振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害は、今や年間で数百億に達しているという。それはもう、一つの産業であり、一種の経済とも言っていい規模だ。〉――というのは、雫井脩介氏の小説『犯人に告ぐ2闇の蜃気楼』(双葉社)の一節。同書が刊行された2015…
〈振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害は、今や年間で数百億に達しているという。それはもう、一つの産業であり、一種の経済とも言っていい規模だ。〉――というのは、雫井脩介氏の小説『犯人に告ぐ2闇の蜃気楼』(双葉社)の一節。同書が刊行された2015…
人を呪わば穴二つ、という言葉が読後に思い浮かんだ雫井脩介さんの『クロコダイル・ティアーズ』(文藝春秋)。息子の康平を殺された老舗陶磁器店の店主・貞彦と妻・暁美は、遺された息子の妻・想代子と幼い息子の那由太とともに暮らすことになるのだが、犯…
親にとって、子どもが殺人事件の被害者になってしまうことと、加害者になってしまうこと、どちらの方が辛いだろうか。親たちにそんな究極の選択を迫るような小説がある。それは、『望み』(KADOKAWA)。『クローズド・ノート』『検察側の罪人』などの著作で…
手塩にかけた我が子は、目に入れても痛くないほどかわいい。しかし、親は誰でも我が子のことを知っていて信じ抜くことができるのだろうか? 本稿で紹介する『望み』(雫井脩介/KADOKAWA)は、読後に子どもとの関係を見つめ直したくなる、一気読み必至な社会…
善良な人は平穏で楽しい一生を送り、悪人は必ず報いを受ける。 もし世界がそんなであれば、私たちはどれほど幸せだろう。 しかし、現実は時として悪が栄え、善は踏みにじられる。 だから、法律がある。 法は万人に平等だ(少なくとも建前上は)。悪い事をし…
運命的な出会いってした事がありますか? 人との出会い、物との出会いなんでもかまいません。その時には気付かなかった事でも少し時間がたったころに思い返してみると、偶然とは思えないことってあると思うのです。そういうことに気付いた時ってすごく感動し…