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「篠田節子」のレビュー・書評

自分ファーストの生き方が、51歳の女性の運命を変える 生きづらさを感じたら読みたい小説『セカンドチャンス』

自分ファーストの生き方が、51歳の女性の運命を変える 生きづらさを感じたら読みたい小説『セカンドチャンス』

自宅での介護の末、母を見送った51歳の麻里。子ども好きでありながら介護で結婚の機会を失い、健康診断の結果も悪い。ただただ真面目に頑張ってきた彼女が、親友の言葉をきっかけに水泳教室に通い始め、人生に活力を見出す。 直木賞作家・篠田節子さんの最新…

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ある夫婦とノーベル文学賞受賞者の失踪事件に共通するものとは…。とある町の岬に隠された真実

ある夫婦とノーベル文学賞受賞者の失踪事件に共通するものとは…。とある町の岬に隠された真実

『失われた岬』(篠田節子/KADOKAWA) コロナ禍が始まった頃、まるでこの事態を予言していたようだと話題になった本があったのをご記憶ではないだろうか。 篠田節子氏の『夏の災厄』だ。1995年の作品ながら、未知の伝染病にさらされた社会の脆さを詳細に描い…

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夫がいまだに関係を続ける女性に心乱される妻、認知症の母の看病で出会った中年技師──男女の微妙な関係を描く短編集

夫がいまだに関係を続ける女性に心乱される妻、認知症の母の看病で出会った中年技師──男女の微妙な関係を描く短編集

先日、テレビで放映されていた映画を見た。傑作と名高いコメディだ。その作品はずいぶん前に見たことがあったが、当時はおもしろいと思えなかった。コメディよりも、内省的な物語を好む年頃だったのだ。ところが、年齢を重ねた今、再見して驚いた。主人公た…

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感染症に翻弄されるパンデミック小説『夏の災厄』 感染症が流行したとき、私たちはどうすれば良い?

感染症に翻弄されるパンデミック小説『夏の災厄』 感染症が流行したとき、私たちはどうすれば良い?

日常を壊していくパンデミック。乗り越えるためのヒントは、フィクションの小説から得られるかも知れない。 最近、1969年に刊行された『ペスト』(カミュ:著、宮崎嶺雄:訳/新潮社)が約15万部増刷されたという。続いて日本の著名作家の一人、篠田節子さん…

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