苦労知らずでおめでたい?当事者の酒井順子さんがひもとく! バブル世代は駄目な世代!?
ワンレン、ボディコン、ミラーボール。西麻布でイタ飯に舌鼓を打ち、朝までディスコで踊り明かす─。空前の好景気に沸く1980年代後半、若者たちは浮かれムードのまま世に放たれた。その後、膨らみきった泡がはじけて景気が低迷しても、強烈な光の残像は今も網膜に焼き付いている。そんなバブル世代の生態を、当事者である酒井順子さんが丸裸にしてみせた。タイトルはズバリ、『駄目な世代』。
酒井順子 さかい・じゅんこ●1966年、東京都生まれ。高校在学中より雑誌にコラムを連載。大学卒業後、広告会社勤務を経て、執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』で第4回婦人公論文芸賞、第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞。『下に見る人』『子の無い人生』『男尊女子』など著書多数。 「かねてより、自分たちの世代は“駄目”なんじゃないかと思っていました。例えばプロスポーツ界を見渡しても、同年代のスターは三浦カズぐらい。大人になったら実業の世界で活躍する人が出てくるのではないかと期待していましたが一向にその気配はありません。そうこうしているうちにIT化が進み、若い人たちが活躍する社会…