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「酒井順子」のレビュー・書評

男性の前で無知なフリをしたり夫を主人と呼んでみたり。男尊女卑ギライの女性にも潜む“男尊女子”の矛盾

男性の前で無知なフリをしたり夫を主人と呼んでみたり。男尊女卑ギライの女性にも潜む“男尊女子”の矛盾

『男尊女子』(酒井順子/集英社)  男尊女子。それは〈「女は男を立てるもの。女は男を助けるもの」という感覚を持ち、そこに生きがいを感じる女子〉のことだと、著書『男尊女子』(集英社文庫)で酒井順子さんは言う。  好きな人のお世話をしたり、無知なフリをして「おまえばかだなあ」と言われたりすることに、ちょっとした快感を覚えたことのある女性は、決して少なくはないだろう。デートで男性がリードしてくれたり、奢りとまではいかなくてもちょっと多めに出してくれたりしたときに、怒り出…

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リア充・清少納言に、こじらせた紫式部、メンヘラ化する藤原道綱母……あなたが友達になるなら?『平安ガールフレンズ』

リア充・清少納言に、こじらせた紫式部、メンヘラ化する藤原道綱母……あなたが友達になるなら?『平安ガールフレンズ』

『平安ガールフレンズ』(酒井順子/KADOKAWA) 「この人とは、仲良くなれる!」と思う瞬間はいつだろう? 酒井順子さんが清少納言に対して親友のような気持ちを抱いたのは、『枕草子』を読んで「眉毛を抜くときの顔は“もののあはれ知らせ顔”」と書かれていたのがきっかけらしい。もののあはれ知らせ顔、の正式な訳がわからなくても、眉毛を抜くときの顔と言われたらたいていの女性は「ああ、ああ、あれね」と苦笑を浮かべることだろう。  彼女の“あるある”感覚は千年の時を…

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人生、折り返してからの方が楽しいってよ! ジェーン・スーとわが道を歩く8人が語る!

人生、折り返してからの方が楽しいってよ! ジェーン・スーとわが道を歩く8人が語る!

『私がオバさんになったよ』(幻冬舎) 『私がオバさんになったよ』(幻冬舎)は、『小説幻冬』(2016年11月号~2018年8月号)での連載「もういちど話したかった」に加筆・修正したものだ。  本書はジェーン・スーさんと8人の論客との対談を収録。その8人とは、光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みね子(能町さんとは初対談)の各氏だ。  トークテーマはとくに設けず、自由な対談だったようだが、おおよそその人の過去…

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「相手を下に見る」というエグイ心理と真摯に向き合う心理的黒歴史エッセイ

「相手を下に見る」というエグイ心理と真摯に向き合う心理的黒歴史エッセイ

「いじめ」が大きな社会問題になる中、とある新聞で元いじめっこの記事を読み「とうとういじめっこ側のカミングアウトがはじまった」ことを認識した著者が、その事実に触発され、どちらかといえば「いじめっこ側」に位置したという幼少期から現在の自身の姿を振り返ったエッセイ。 周囲をどう捉えてきたのか、自分自身にツッコミをいれつつ客観的にながめてみると、そこに見えかくれするのは「相手を下にみる」というエグイ心理。いってみれば心理的黒歴史みたいなものだが、そのチクリと後ろめたい感…

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