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首藤瓜於

職業・肩書き
作家
ふりがな
しゅどう・うりお

「首藤瓜於」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

「脳男」が帰ってきた! 連続異常殺人のカギを握るブックキーパーとは? 強烈新キャラも登場

「脳男」が帰ってきた! 連続異常殺人のカギを握るブックキーパーとは? 強烈新キャラも登場

『ブックキーパー 脳男』(首藤瓜於/講談社)

 恐るべき知能と驚異的な身体能力を持ちながら、一切の人間らしい感情を持たない男、鈴木一郎。彼を主人公とした首藤瓜於『脳男』は2000年の第46回江戸川乱歩賞を受賞し、2013年には映画化。そして、2007年にシリーズ第2弾が刊行されてから、実に14年ぶりとなる最新作が『ブックキーパー 脳男』(講談社)だ。

 警視庁内で、異常犯罪のみをデータベース化する作業を任されていた桜端道(さくらばなとおる)は、1カ月の間に年齢も住所もバラバラの3人の男女が拷問の末殺害されたという事件に目をつける。

 なぜ、手の指を切り落とされる、足の爪を一枚ずつ剝がされた後、叩き潰されるなどの拷問を受けなければならなかったのか。共通点が全くないと思われていた3人だったが、彼らがネットショッピングをしていたサイトのサーバー設置場所が一致。それは、中部地方に位置する愛宕(おたぎ)市という場所だった。

 一方、愛宕市でもまた、氷室家という財閥の当主・氷室賢一郎が足の指を一本ずつ切り落とされた後に殺されるという事件が発生。先行する拷問殺人事件と…

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【2/9映画公開】「脳男」ってなんのこと? その疑問そのものが本書のサスペンス

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特異な身体感覚を身につけてしまった主人公が活躍するミステリーは、いくつかある。嗅覚が異常なまでに発達してしまったの井上夢人の『オルファトグラム』や、聴覚が消えてしまった音を識別できるほど鋭くなってしまった浅倉三文の『石の中の蜘蛛』などがその代表例だ。この手のミステリーのおもしろさは、かすかなにおいや音から、においや音を越えたさまざまな情報を推理分析によって導きだし、じりじりとターゲットを追い詰めていくサスペンスにある。

ところが、この『脳男』に関しては、それらと似て非なる顔をもっている。もうほとんどこれ以上詳しく書けないほど、主人公の奇怪な脳の構造は、作品のプロット全体と密着している。説明すれば、物語の最も深部をすべてさらけ出してしまうだろう。

中部地方における、名古屋に次ぐ大都市の愛宕市。連続爆破犯の根城に茶屋をはじめとした刑事たちがなだれ込む。そこには、容疑者の緑川のほかに、謎の男・鈴木一郎がいた。こうした逮捕劇の次にカットバック方式で綴られるのは、連続爆発事件の詳細だ。それはそれで犯行に至るプロセスを執拗に追いかける警察小説の見事な手本となって…

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「首藤瓜於」の本・小説

ブックキーパー 脳男

ブックキーパー 脳男

作家
首藤瓜於
出版社
講談社
発売日
2021-04-21
ISBN
9784065225387
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